水と脂質膜

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小林 俊秀
小林脂質生物学研究室
主任研究員
牧野 麻美
小林脂質生物学研究室
特別研究員
Peter Greimel
小林脂質生物学研究室
研究員
     
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高橋 浩
小林脂質生物学研究室
客員研究員
山田 太郎
表面化学研究室
専任研究員



水と生体膜

生体膜は脂質二重層を基本とした脂質-タンパク質複合体で、細胞の内外、オルガネラの内外を仕切る境界であると同時に、膜の内と外のコミュニケーションの場であり、また膜上で起こる様々な反応の場でもあります。これらすべてのイベントに膜近傍の水の状態が非常に重要な役割を果たしていると考えられますが、こうした水の構造、機能についてはまだわからないことがたくさんあります。私達は生体膜の基本構造である脂質二重層に着目し、脂質-タンパク質相互作用における水の役割、生体膜における脂質の不均一分布に起因する膜近傍の水構造の多様性等を明らかにしようとしています。膜近傍の水構造の不均一性はウイルスや細菌感染に最適な微小環境の形成に重要な役割を果たしていると考えられます。私達は水構造を変化させることでウイルスや細菌感染を予防する可能性についても研究を行っています。

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