生物情報基盤構築チーム, 理化学研究所


画像処理と生物学の分野融合を目指したワークショップ 2012


生物・医用画像: 共焦点レーザー顕微鏡・CT・MRI等







生物・医用画像: 共焦点レーザー顕微鏡・CT・MRI等


画像処理と生物学の分野融合を目指したワークショップ 2012

開催日時: 平成24年6月13日(水)8:55-13:00

開催場所: 秋保温泉岩沼屋

開催趣旨:

 最近、生物科学分野では、現象を定量的に捉え、その原理を数理モデルによって解明する理論生物学や計算生物学が活発化しています。現在、このための定量データ取得や、解析法が必要とされています。この問題に対して、生命現象を画像として捉えるバイオイメージング技術が驚異的な勢いで発達し,国外ではBio-image Infomaticsの分野が構築されつつあります。また、国内においては、生物学の研究者自ら画像処理技術を利用することが開始され、若手の生物学研究者が中心となって定量生物学の会が発足しています。
これらの生命現象を取り扱う事はけっして限定的な研究ではなく、今後の生命科学には欠かせないであろうファンダメンタルな問題となる事が予測されます。特に、顕微鏡による観察画像の自動定量化は、これまでの画像処理技術をそのまま応用するだけでは解析しきれないことから、将来性が期待される新しい研究分野であると共に、画像・情報処理の立場から見ても新しい考え方やアルゴリズムが求められるチャレンジングな新しい分野であるといえます。本ワークショップでは、情報処理の分野から生命現象の解明に迫る先進的な研究を推進されている先生方に講演いただき、最先端の情報処理技術を生命科学の研究者に紹介いただく事。これからこの分野に参加する研究者先生方にどの様な研究課題があるのか、必要とされる技術は何であるのかについて議論いただく事。情報処理、生命科学の異分野の研究者が一堂に会して、新しい研究分野を切り開く為の研究コミュニティの形成を目的としています。
皆様の本ワークショップへの御参加をお待ち致しております。


プログラム (敬称略)

生物・医療・細胞を対象にした画像処理・パターン認識について下記講演を予定しております。

8:55-9:00: 開会の挨拶

9:00-9:10: 細胞内画像処理とその展開

    横田 秀夫 (理化学研究所 生物情報基盤構築チーム)
9:10-9:50: 招待講演
    9:10-9:30: 内田 誠一 (九州大学 システム情報科学研究院 情報知能工学部門)
      [講演題目] GFP追跡,その後は?
      [講演要旨] 蛍光技術や顕微鏡技術により細胞内の様々な物質の動きが可視化された今,画像情報学研究者としてまず取り組むべき課題の一つは,そうした物質の検出・追跡であろう.そして追跡ができた後に,我々がやるべきことは,単に速度分布を求めるだけではないと思われる.追跡結果から新たな知識を得るための方法論について問題提示を行いながらフロアと一緒に議論したい.

    9:30-9:50: 大浪 修一 (理化学研究所 QBiC 発生動態研究チーム)
      [講演題目] バイオイメージ・インフォマティクスが加速する生命動態システム科学研究
      [講演要旨] 画像処理を利用した生命動態の定量計測は,近年,生命科学分野で注目を集めている生命動態システム科学研究における主要な要素技術の一つである.本講演では生命動態システム科学の動向と画像処理の活用事例を、我々の最新の研究事例を中心に紹介する.

9:50-9:55: 休憩

9:55-11:25: アルゴリズムコンテスト受賞者招待講演

    9:55-10:15: 河合 涼,入野 裕章,川口 亮,柏谷 俊輔,森野 比佐夫,山口 新 (ファースト)
      [講演題目] パーティクルフィルタを用いた粒子追跡 〜ボロノイ図と距離画像による粒子領域の切り分けに着目したアルゴリズム〜
      [講演要旨] 要旨PDF, 細胞内ロジスティクス賞2010

    10:15-10:45: 小林 央, 内野 亮, 吉野 大空 (東レエンジニアリング, 東レ)
      [講演題目] 粒子情報に基づく評価関数を用いた粒子追跡アルゴリズム
      [講演要旨] 要旨PDF, 細胞内ロジスティクス大賞2010
                     大久保 憲治, 大美 英一, 坪井 辰彦, 久世 康之, 中根 隆雄, 小林 央 (東レエンジニアリング)
      [講演題目] 細胞内粒子検出およびクラスタリング手法 〜放射状2値化と領域成長による領域抽出を用いた粒子検出およびクラスタリング手法〜
      [講演要旨] 要旨PDF, 細胞内ロジスティクス賞2011

    10:45-11:05: 藤枝 紫朗 (OMRON Europe OMG GmbH)
      [講演題目] Detection and classification of intracellular particles 〜by using ellipse extraction and labeling〜
      [講演要旨] 要旨PDF, 細胞内ロジスティクス賞2011

    11:05-11:25: 栗田直人, 熊谷佳紀, 大橋 剛介 (静岡大学 工学部 電気・電子工学科)
      [講演題目] 近似LoGフィルタを用いた粒子検出と粒子と核との位置関係を考慮したクラスタリング
      [講演要旨] 要旨PDF, 細胞内ロジスティクス大賞2011

11:25-11:30: 休憩

11:30-12:50: 招待講演

    11:30-11:50: 木森 義隆 (自然科学研究機構 新分野創成センター イメージングサイエンス研究分野)
      [講演題目] モルフォロジフィルタを用いた生物形態情報の抽出
      [講演要旨] 生命現象の客観的理解のためには,解析対象画像から,生体高分子,細胞,組織等の形状特徴を自動抽出し,計量しうる画像情報処理が必要となる.本発表では,これを実現すべく開発されたモルフォロジフィルタに基づく形態情報抽出手法の詳細ならびにその適用事例について報告する.

    11:50-12:10: 清水 昭伸 (東京農工大学 工学研究院 先端電気電子部門)
      [講演題目] 計算解剖学と診断・治療・Ai支援への応用
      [講演要旨] 新学術領域研究「医用画像に基づく計算解剖学の創成と診断・治療支援の高度化」のこれまでの取り組みについて,基礎数理から診断・治療・Ai支援への応用まで,幅広く紹介する.

    12:10-12:30: 福井 和広 (筑波大学 システム情報工学研究科 CS専攻)
      [講演題目] Image-set based X recognitionの新展開
      [講演要旨] 近年,画像セット同士を比較することで,物体Xを識別する "Image-set based X recognition" と呼ばれる方法が注目を集めている.本講演では,このImage-set に基づく識別法の基本原理,および顔や手形状などへの適用事例について紹介する.

    12:30-12:50: 栗田 多喜夫 (広島大学 工学研究院 情報部門)
      [講演題目] 画像認識のための機械学習とその最適化
      [講演要旨] 機械学習の手法の発展により,画像認識の性能が大きく改善された.機械学習を用いて、実環境で有効に働くパターン識別器を構築するためには,どのような構造の識別器を用いるか,あるいは,どのような特徴を使うか等を課題ごとに適切に決める必要がある.この発表では,筆者等がこれまでに行なってきたパターン識別器の設計の自動化のための最適化手法について紹介する.

12:50-12:55: 閉会の挨拶


参考HP:


主催:科研費新学術領域研究 細胞内ロジスティクス

  • オーガナイザー:
    • 横田 秀夫 (理研), 内田 誠一 (九大), 大浪 修一 (理研), 福井 和広 (筑波大), 清水 昭伸(農工大)
  • 実行委員:
    • 横田 秀夫 (理研), 吉澤 信 (理研), 辻村 有紀 (理研), 西村 将臣 (理研)

お問い合わせ:

  • 独立行政法人 理化学研究所
    生物情報基盤構築チーム logi-conf[_at_]riken.jp


(C) 2008~ Bio-research Infrastructure Construction Team, VCAD, RIKEN, Japan. All rights reserved.