期間:2013年4月15日(月)~4月26日(金)
場所:文部科学省 情報ひろば (旧文部省庁舎 1Fラウンジ)
解説
3次元スキャナー装置で取得される3Dモデルは、一般に三角形のポリゴンで表面のみを形成した“なかみ”が空っぽのデータです。一方、“なかみ“を計測するX線CTでは、色情報を撮影する事は出来ません。では、実在物の“なかみ”を計測し、“なかみ”の詰まったフルカラーの3Dモデルを構築するにはどうしたらよいでしょうか。
このページの動画①②③は、実在物に対してスライスと断面の撮影を繰り返すことで内部構造を有した3次元の情報をコンピュータ上に構築し、表皮・果肉・種、あるいは各臓器といった領域をCGで可視化したものです。デジタルデータとなっているため、任意の視点方向からの観察、切断面の適用による内部構造の観察、立体視表示、各領域の表示・非表示といった操作をリアルタイムに行うことが出来ます。
画像情報処理研究チーム(旧:生物情報基盤構築チーム)では、実在物(金属から生物まで)の形や内部の情報を取り出し、コンピュータ上で再構成、解析するシステムや方法を研究しています。私たちが生きている空間を3次元と捉えると、時間軸を加えたものを4次元空間として考えることができます。当チームのシステムは、さまざまな現象を3次元、4次元情報として記載し、解析やシミュレーションを目指すものであり、工学、生物学、医療の分野に展開することを目的としています。