取り組みの成果

温暖化の防止

地球温暖化の原因となるCO2を少しでも減らそうと、
私たちは省エネ活動に全力で取り組んでいます。

太陽光発電を導入し、所内で電力を生み出しています。

和光事業所 事務棟屋上太陽光発電
和光事業所 事務棟屋上太陽光発電

 2008年度は、和光事業所・事務棟屋上に出力30kWの太陽光発電パネルを設置しました。和光事業所において仁科ロッジ屋上に次ぐ3ヶ所目の設置となるこの太陽光発電パネルは事務棟1階空調用メイン電源です。横浜研究所では託児施設に、播磨研究所ではX線自由電子レーザー施設にも設置されています。また、次世代スーパーコンピュータ施設(神戸)にも設置が予定されているほか、各所への設置が計画されています。現在運用している太陽光発電パネルによる2008年度の発電電力量は75,396kWhでしたが、今後も増加が見込まれています。

年間太陽光発電量

エネルギー消費効率が優れた設備への更新を進めています。

LED照明
LED照明

 施設の改修工事の実施にあわせてエネルギー消費効率が最も優れた設備への更新や、エネルギー使用量把握に必要な電力計の設置などを実施しています。例えば、窓をペアガラスにしたり、空調機を高効率型に更新しました。設備へのインバータの導入も順次進めています。照明関連ではLED照明や高効率型照明への更新をしています。既存の設備の運転に当たっても、温度設定や運転時間を見直して、エネルギー使用量の削減をするようにしています。
 今後も、機器の更新計画に沿って、順次高効率機器への入れ替えを予定しています。

職員の意識啓発にも努めています。

省エネ啓発パネル
省エネ啓発パネル

 太陽光発電設備を導入したり、高効率の機器を設置することも大切ですが、使う人が省エネの意識を常に持っていることが最も重要です。そこで、省エネへの協力のお願いを構内放送や文書で伝達したり、夏季冷房期間中や冬季暖房期間中のクールビズ、ウオームビズを奨励したり、所内ホームページに省エネコーナーを設けて情報提供をしたり、展示パネルを作成したりと様々な方法で省エネの啓発に努めています。各研究所でもそれぞれ状況に応じた独自の取組をしています。例えば筑波研究所では「省エネパトロール」を実施し、エネルギー消費量の適正化を図るとともに職員の意識啓発にも努めています。和光事業所においては所内の太陽光発電電力量や使用電力量をモニター表示するシステムの設置を進めました。

一人ひとりができることから省エネ活動に取り組んでいます。

省エネ型のテーブルタップ
省エネ型のテーブルタップ

昼休み消灯
昼休み消灯

 お昼休みの時間帯は照明をつけない、コピー機を省エネモードにする、パソコンから離れる時は電源を落とすかスリープにする、業務に支障がない範囲内で消灯を心がける、クールビズ、ウォームビズを励行する、サーキュレーターの使用を推奨し空調温度の均一化を図るなど、職員一人ひとりができることからコツコツと省エネ活動に取り組んでいます。全所的な取組みの一環として、昨年度の筑波研究所、神戸研究所に続いて和光事業所においても省エネ型テーブルタップを導入し、帰宅時等における待機電力の削減に努めました。

CGS、MGT設備で電力を生み出し、CO2の大幅な削減をしています。

和光事業所のコージェネレーションシステム
和光事業所のコージェネレーションシステム

 2003年に導入された和光事業所・RIBF棟のガスタービンコージェネレーション設備(CGS設備)に続き、横浜研究所の交流棟増築工事にあわせマイクロガスタービン設備(MGT設備)が導入され、2007年5月から稼動しています。発電と同時に熱回収を行うことでエネルギー効率を高め、CO2排出の大幅な削減に努めています。
 また、分子イメージングプログラムが入居している神戸MI R&Dセンター共用部にも2007年度、コージェネレーション設備が導入されました。理研をはじめ同建物に入居している企業が共有でコージェネレーション設備を利用することにより、CO2排出削減に協力しています。
 次世代スーパーコンピュータ施設では、平成22年度の完成に向けてCGSの設置工事が進捗しています。このCGSの運用が開始されると、発電と排熱の利用によるエネルギーの効率的な利用が可能となり、地球温暖化の大きな原因の一つであるCO2の排出抑制が期待でき、環境負荷削減に貢献します。