筑波研究所

小幡裕一

筑波研究所
所長 小幡 裕一

事業所の環境方針

 筑波研究所は、創立にあたり、筑波研究学園都市、すなわち田園都市の街並みにマッチした研究所としてグリーンベルト地帯の設置、構内植栽等を計画し建設されました。
 また、近隣の住民からの要望に応え街並みに融合すべき建物の外装工事も施し、近年では、エネルギー消費の低減だけではなく、事務棟の屋上緑化も施し、自然環境との共生にも繋げる努力をしています。

事務棟の屋上緑化
事務棟の屋上緑化

 筑波研究所は、創立当時には招かざる研究所として地域住民の反対を受けスタートした研究所でもあります。建物の建設や研究等の推進は地元の理解と協力なしでは成し得ません。事業に関しては、バイオリソースセンターのモットーである信頼性、継続性、先導性を掲げ、「考えは世界規模に、活動は地元から:Think Global, Act Local」を合い言葉に、例えば廃棄物管理、実験排水の処理など環境問題に直接関係するものに関し、地元や行政に対して透明性を持ち情報公開を行う等により信頼の獲得に努め、近年では努力が実りつつあります。

研究と環境貢献

 筑波研究所では、健康、食料、環境の研究に用いられる研究材料、バイオリソースの保存、提供、収集及び開発のための事業を実施しています。
 環境問題・エネルギーは今世紀の人類が直面する最大の課題の一つであり、科学技術がそれを解決するものと期待されています。
 広義の意味での環境問題への対応としては、自然保護、循環型社会の普及、有害廃棄物の削減などが考えられますが、我々は、それらを成し得るために不可欠なライフサイエンス研究を支えていきたいと思っています。特に、リソースの中で、地球温暖化に対応できる植物、CO2を大量に吸収する植物、また環境保全・浄化に関係する微生物等は地球環境の研究に必要であり、重点的に整備しているところです。
 筑波研究所は創立以来、研究を実施するに当たり環境への実験生物等拡散防止に十分配慮して施設建設や実験を行ってきました。
 一口に環境問題といっても、温暖化、自然破壊、環境汚染などのいわゆる地球環境問題のほか、生物多様性、種の絶滅などの生態系の破壊や公害、食料、アレルギーなど様々な問題を含んでいます。その中で筑波研究所として、また、ここで働く者個人個人がどのように考え、行動していくかということが重要であると考えます。
 科学技術を推進することによるメリットだけでなく、その過程において環境へ悪影響を与える要因等のデメリットについても十分に配慮しつつ、環境問題の解決に貢献したいと考えています。