化学物質の管理
働く職員だけでなく、地域住民の皆様の安全を確保するため、
研究に欠かせない化学物質の適正な管理に努めています。
所内で使用する化学物質を適切に管理しています。
研究過程で使用する化学物質は、性状・危険性・有害性などによって、法令による規制が定められています。特に有害性の高い物質については管理手順を作成しているほか、教育訓練などを通じて化学物質の適正な使用・管理を行っています。また、薬品の飛散や漏洩のないよう適切な実験施設や保管施設・保管庫を設置するとともに、特に揮発しやすい化学薬品については排気設備に接続された施設を使用するなど、環境への配慮にも努めています。さらに、和光事業所と横浜事業所では、試薬などの化学物質の入手から廃棄までの流れを一元的に管理できる「化学物質管理・検索システム」を独自に開発し、導入しています。今後、他の事業所でも同様のシステムの導入を図るなど、化学物質の管理の更なる効率化に努めていきます。
PRTR法に準拠し、化学物質の把握・管理・改善を進めています。
PRTR法において報告の対象となる量の有害な化学物質を取り扱っているのは和光事業所のみで、2009年度は、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレンについて報告しています。PRTR法のほか、各事業所では自治体の定める条例や指針などに基づく対象物質の取り扱い状況など、規定に従った化学物質の管理を行っているだけでなく、管理方法の自主的な改善も進めています。
■ PRTR法報告対象物質（和光事業所）
| 年度 | 報告対象物質 | 排出量（kg） | 移動量（kg） | |
|---|---|---|---|---|
| 大気 | 下水道 | 事務所外 | ||
| 2005 | クロロホルム | 99 | 0.2 | 2,000 |
| 塩化メチレン | 130 | 0.2 | 1,500 | |
| 2006 | クロロホルム | 83.7 | 0.1 | 1,659 |
| 2007 | アセトニトリル | 45 | 0 | 940 |
| クロロホルム | 74 | 0.5 | 910 | |
| 塩化メチレン | 11 | 0.2 | 690 | |
| 2008 | アセトニトリル | 48 | 0 | 1,500 |
| クロロホルム | 190 | 0.4 | 2,700 | |
| 塩化メチレン | 71 | 0.2 | 1,900 | |
| 2009 | アセトニトリル | 59 | 0 | 1,800 |
| クロロホルム | 160 | 1.1 | 3,900 | |
| 塩化メチレン | 91 | 0.3 | 2,700 | |