環境データ及び環境負荷軽減への取り組み

排水管理

研究活動には水が欠かせません。貴重な水資源を、適切な水質管理やリサイクルによって無駄なく使用しています。

処理設備を設置して排水の水質を適切に管理しています。

各事業所では、実験室から排出される有害物質や汚濁負荷物質を直接排水口へ流さず、専用容器に回収しています。さらに、実験室などから出る実験室系排水の処理設備を備えています。有害物質や汚濁負荷物質などを吸着する装置をはじめ、分解、酸化、凝集沈殿、活性汚泥、砂ろ過、消毒・滅菌、pH調整など、事業所の排水の特性に合わせて処理を行い、法令や条例などで定められた分析を行って排水に異常がないことを確認しています。

年間実験排水量
  • ガスクロマトグラフ質量分析装置による排水中の有害物質濃度測定

    ガスクロマトグラフ質量分析装置による有害物質濃度測定

  • 水質自動監視装置

    水質自動監視装置

逆浸透膜を利用した中水化システムで、実験排水の一部を再利用しています。

水の使用量が多い和光事業所では、逆浸透膜を利用した中水化システムで実験排水の一部を処理し、再利用しています。その結果、排水の一部は水道水と同等以上の良質で安定した中水に生まれ変わります。

 

この中水は、大型の加速器施設に供給され、冷却水として再利用されています。施設の劣化などを防ぐため、冷却水には不純物の少ない水が求められます。排水処理設備の各装置と中水化システムを組み合わせることにより、良質な中水を冷却用水として供給しています。

中水化システムのプロセス
和光事業所の中水製造量
排水から有害物質を取り除く中水化システム

排水から有害物質を取り除く中水化システム