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2012年8月28日

「第21回里庄セミナー」が開催されました!

第21回里庄セミナー

「第21回理化学研究所里庄セミナー」(主催:理化学研究所、科学振興仁科財団)が、8月17日(土)、岡山県の里庄町で開催されました。

日本の原子物理学の父であり、理研の加速器の父でもある仁科芳雄博士は、岡山県里庄町で生まれ少年時代を過ごしました。この里庄町の町長が理事長を務める科学振興仁科財団は、平成元年に仁科会館を設置し、科学講演会、理科教室、ロボットコンテストなどの事業を展開して青少年の科学する心の育成に努めています。その一環として「理研里庄セミナー」が平成4年にスタート、今年で第21回目を迎えました。今回も中学生をはじめ約110名の方が来場し、熱心に理研研究者の講演に耳を傾けました。

当日は、理研脳科学総合研究センターの甘利俊一チームリーダー(脳数理研究チーム)が「脳、心、そして数理」、 理研放射光科学総合研究センターの山本雅貴部門長(利用システム開発研究部門)が「夢の光 -SPring-8からSACLAへ-」というテーマで講演しました。

第21回里庄セミナー:脳、心、そして数理

甘利チームリーダーは、宇宙の起源から始めて、物質の法則、生命の法則、脳、そして心と文明の法則が現れる様子を考察しました。そして手元のパソコンに触れながら、「これは直列型ですが、ヒトの脳は並列型です」と情報処理の異なる原理を紹介し、専門分野である数理脳科学を展望しました。最後には自分の研究人生を振り返り、今は若い人の邪魔をしないように研究を続けています、と締めくくりました。

第21回里庄セミナー:夢の光 -SPring-8からSACLAへ-

続いて山本部門長は、「百聞は一見に如かず」のことわざから始めて、モノを見るにはもっと光が必要です、と説明。光の波としての性質に着目し、波長の長短や干渉による強弱などを説明しました。最後にはX線自由電子レーザー施設「SACLA(さくら)」の実データも紹介し、大型放射光施設「SPring-8(スプリングエイト)」とSACLAが切り拓く革新的な研究成果の創出を予感させました。

仁科博士の生家

その後、仁科博士が少年時代を過ごした生家を見学し、重イオンビーム照射でつくり出した二種類のサクラ「仁科蔵王」「仁科乙女」の元気な姿をパチリ(下)。この「仁科芳雄博士生家」は毎週日曜日に公開されています。狭い階段を上って二階にある仁科博士の部屋を訪れれば、良いアイデアが浮かぶかもしれません。いちど訪れてみてはいかがでしょうか。

理研里庄セミナーは毎年、暑い夏に開催されます。ご興味を持たれた方は仁科会館もしくは、理研のHPをチェックして、来年、ぜひご参加ください。

仁科蔵王 仁科乙女

平成20年1月に植樹された仁科蔵王(左)と平成22年12月に植樹された仁科乙女(右)

【関連ホームページ】
仁科会館:http://www.kagaku.nishina.town.satosho.okayama.jp/


2012年2月13日
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