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2012年10月16日

先端社会シンポジウム 第1回「科学が紡ぐ未来」開催レポート

10月3日(水)、イイノホール(東京・内幸町)で先端社会シンポジウム「科学が紡ぐ未来」を開催しました。

本シンポジウムは、理研の先端的な研究成果の有用性と社会的意義について広く理解が得られるよう努めるとともに、社会全体が先端技術の実用化に取り組む風土を醸成することを目的としています。今回がキックオフとなる第1回目となり、「先端科学は産業をいかに生み出すか」をテーマに、過去の事例紹介と分析、現在における医薬業界の動向の分析、そして先端科学の研究成果の紹介という構成で進めました。

先端社会シンポジウム 第1回「科学が紡ぐ未来」開催レポート
一橋大学イノベーション研究センター 長岡貞男 教授

まず初めに、一橋大学イノベーション研究センターの長岡貞男 教授より「日本発の革新的医薬の事例から」と題して講演いただきました。国内の革新的医薬の開発過程の紹介を通じて、イノベーションの科学的源泉では幅広く知識を融合することの必要性と、オープンな産学連携の重要性、そしてイノベーション・システムの在り方についてお話を頂きました。

スタンフォード大学 福田収一教授

続いて、スタンフォード大学の福田収一教授 より「海外のイノベーションの事例から」と題して講演いただきました。多くの事例からイノベーションの本質に迫る分析を紹介して頂き、「イノベーションと感じるのは感情」であり、そこには「期待マネジメント」という考え方が重要であるというお話をいただきました。

日経BP社 宮田満 特命編集委員

休憩後は、現在における医薬業界の動向に視点を移し、日経BP社の宮田満 特命編集委員より「医療におけるイノベーション創出の状況について」と題して講演いただきました。日本と海外、過去と現在との対比から激動する医薬業界の分析と、各国で進められている革新的技術をご紹介して頂き、日本が迎えている緊迫した状況と、向かうべき将来像についてお話を頂きました。

理研分子イメージング科学研究センター 尾上浩隆チームリーダー

続いて、先端科学の例として理研分子イメージング科学研究センターの尾上浩隆チームリーダーが「PET技術の有用性と、創薬、医療への応用について」と題して講演しました。PET(陽電子断層撮像法)技術の有用性と最近の研究成果を紹介し、PET技術の幅広い利用に向けての今後の期待を感じさせる話でした。

理研免疫・アレルギー科学総合研究センター 藤井眞一郎ユニットリーダー

さらに、先端科学の例として理研免疫・アレルギー科学総合研究センターの藤井眞一郎ユニットリーダーが「先端的ながん免疫治療となる人工細胞ワクチンの有用性と、その実用化について」と題して講演しました。新しいがん免疫療法となる最近の研究成果を紹介し、大きな治療効果が期待されるがんワクチンの有用性と、実用化に向けた話でした。

最後に、理研の井門孝治 実用化コーディネーターがモデレーターを務め、講演者の全員とパネルディスカッションが行われ、大学・産業界・研究者のそれぞれの立場からイノベーションを創出するために重要な環境や取組に関する活発な意見が取り交わされました。

パネルディスカッション

シンポジウムには民間企業、大学関係者、学生、個人といった幅広い層の方々、約200名にご参加をいただきました。雨天にもかかわらずたくさんの方にご来場をいただき、誠にありがとうございました。

理研社会知創成事業では、社会に役立つ理研を目指して今後も、理研と産業界との連携を強化し、イノベーションの創出への貢献をテーマとした講演会・セミナー等を開催していきたいと思います。

ご興味のある方は、イベント一覧をぜひご覧ください。


2012年2月13日
インフルエンザ