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2013年8月30日

「第22回里庄セミナー」が開催されました!

写真:会場の仁科会館(岡山県里庄町)

会場の仁科会館(岡山県里庄町)

「第22回理化学研究所里庄セミナー」(主催:理化学研究所、科学振興仁科財団)が、8月17日(土)、岡山県の里庄町で開催されました。

写真:仁科芳雄博士と朝永振一郎博士、湯川秀樹博士の写真

仁科会館ホール正面には、仁科芳雄博士と仁科博士を慕って理研に入所した朝永振一郎博士、湯川秀樹博士の写真。

日本の現代物理学の父であり、理研の加速器の父でもある仁科芳雄博士は、岡山県里庄町で生まれ、少年時代を過ごしました。
この里庄町の町長が理事長を務める科学振興仁科財団では、科学講演会、理科教室、ロボットコンテストなどの事業を展開して青少年の科学する心の育成に努めています。その一環として「理研里庄セミナー」が平成4年にスタート、今年で第22回を迎えました。
今回も地元の里庄中学の生徒さんをはじめ100名の方が来場し、ときおりメモを取るなど、とても熱心に理研研究者の講演に耳を傾けていました。

今年の講演は、理研予防医療・診断技術開発プログラムのプログラムディレクターである林崎良英博士による「オミックス科学が推進するヘルスケア」と 理研仁科加速器研究センター 橋本数理物理学研究室の准主任研究員である橋本幸士博士による「異次元宇宙と現実世界」の2講演。

林崎プログラムディレクターは、DNA、RNA、タンパク質などの生体分子情報を系統的に解析することを意味する「オミックス科学」についてわかりやすく説明をすることから講演をスタート。また、小さな樹脂ケースに入ったDNAとRNAを会場に回し、来場者のみなさんは不思議そうに、繊維状にゆらゆらとゆれるDNAと粉雪のようなRNAを見比べていました。また、最近話題となったハリウッド女優、アンジェリーナ・ジョリーさんの乳腺切除手術の話題にも触れ、ゲノムDNA解析によってリスク予測が可能となり、予防につながったり、適切な治療を選択できること、またRNAを解析することによって病態をモニタリングすることが可能となり、早期発見・早期治療・予後予測につながることを説明されました。

写真:講演する林崎プログラムディレクター

講演する林崎プログラムディレクター

写真:ゆらゆらゆれるDNAと粉雪のようなRNA

ゆらゆらゆれるDNAと粉雪のようなRNA

写真:講演をする橋本准主任研究員

講演をする橋本准主任研究員。素粒子をもじった"反った牛=そりうし"がデザインされたTシャツ姿で登場。

続く橋本准主任研究員の講演は「異次元宇宙と現実世界」がテーマ。
まずは、ノーベル物理学賞受賞者である益川敏英博士に京都大学にて師事し、益川博士の師であった湯川秀樹博士、そのまた師であった仁科博士、と自分と仁科博士を結ぶ物理学の流れを紹介。続いて、刺激的な音楽を伴ったひときわ異彩を放つビデオを上映。理論物理学研究者とはどのような人たちなのか、そんな疑問に答える内容で、壁一面を覆う大きな黒板の前で、考え、計算し、また考える、という理論物理学者の姿に会場は興味津々。その後の講演では、異次元の探索はSFや絵空事ではなく、物理学者が日々真剣に検討している最先端の話題であること、未知の領域である重力の性質などについて詳しく話されました。

写真:仁科芳雄博士の生家

仁科芳雄博士の生家。庄屋であった仁科家は立派な門構え。

セミナー終了後、仁科博士が少年時代を過ごした生家を見学。

この「仁科芳雄博士生家」は毎週日曜日に公開(無料)されています。少年時代に仁科博士が描いた書画や手紙、写真など貴重な史料を閲覧することができます。
詳しくは仁科会館 仁科芳雄博士生家についてのページをご覧ください。

写真:仁科博士生誕百二十年を記念して植樹された「仁科乙女」

庭にある仁科博士生誕百二十年を記念して植樹された「仁科乙女」。仁科博士の名前を冠した理研仁科加速器研究センターにて、重イオンビーム照射でつくり出したサクラです。

理研里庄セミナーは毎年、8月の第3週に開催されます。ご興味を持たれた方は仁科会館もしくは、理研のウェブサイトをチェックして、来年、ぜひご参加ください。


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