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2015年8月20日

第23回世界スカウトジャンボリーに「分光学ワークショップ~光の秘密を探る~」を出展

日本各地で猛暑日の連続記録が生まれた2015年7月28日から8月8日までの12日間、第23回世界スカウトジャンボリーが山口県山口市きらら浜で開催されました。世界スカウトジャンボリーは4年に1度開催される世界のスカウトのための教育イベントで、日本での開催は1971年の第13回大会以来、44年ぶり2度目のことです。今回のジャンボリーには世界152の国と地域から約34,000人のスカウトたちが集まり、約2週間にわたって、キャンプをしながら「世界の仲間」と“国際理解”、“カルチャー”、“サイエンス”というカテゴリーごとに行われる多彩なイベントに参加し、さまざまな体験を共有し学習しました。 理研(本部所在地は埼玉県和光市)は、日本ボーイスカウト埼玉県連盟からの出展依頼を受け、地域連携およびアウトリーチ活動の一環として、7月30日から8月6日までの8日間、サイエンスモジュールにブースを出展しました。今年は「国際光年」ということもあり「分光学ワークショップ~光の秘密を探る~」という体験学習プログラムを行いました。

世界スカウトジャンボリー 理研ブース
世界スカウトジャンボリー 分光学ワークショップ教材

始まる前は、さまざまな国のスカウトたちがこのワークショップに興味を持ってくれるか、そもそもこのブースに立ち寄ってもらえるのか等、スタッフ一同不安に思っていましたが、そんな不安を吹き飛ばすように、連日多くのスカウトたちが集まり、ワークショップは毎回満員御礼の大盛況。最終的には43の国と地域から782名のスカウトが分光学ワークショップに参加しました。

世界スカウトジャンボリー 理研概要を聞くスカウト
世界スカウトジャンボリー 分光学講義風景

参加したスカウトたちは、暑さに負けず講師の話に熱心に耳を傾け、“光”とはどのようなものなのか、”スペクトル”とは何かを学びました。講義のあとは理研スタッフとIST(International Service Team)から派遣されたスカウト指導員数名と共に、スカウトそれぞれが分光器の作成を行い、昼光、白色蛍光灯やランタン、電球等を、肉眼で見たときと分光器を通して見たときの違いについて観察し、光の仲間分けを行いました。

世界スカウトジャンボリー 工作風景1
世界スカウトジャンボリー 工作風景2

また、LED光源づくりの工作をして、白色LEDと他の色のLEDを分光してみることにより、光の三原色について確認しました。私たちの生活に欠かせないものとなっているLED電球ですが、 青色がつくれて初めて実現したことを知り、ノーベル賞に輝いた青色発光ダイオードの重要性を改めて理解しました。ワークショップの最後には、元素名を伏せてスペクトルの観察を行い、サンプルのスペクトル写真と見比べることで、その元素が水素とネオンであることを同定しました。分光することによって、遠くの天体や組成が不明なガスがどんな元素からできているか調べられることを体験しました。

世界スカウトジャンボリー 工作風景3
世界スカウトジャンボリー 分光器による光源観察風景

講義が良く分からなかったという顔をした子供の、実験を通して講義内容がわかったときの目の輝きが何よりも印象的でした。理研ブースには中高生のスカウトだけでなく、スカウト指導者も多く訪れ、その中には持ち帰って教材にさせてほしいと申し出る方も何人かいらっしゃいました。「サイエンスに国境はない」ことを身をもって実感したアツい8日間でした。

世界スカウトジャンボリー 集合写真1
世界スカウトジャンボリー 集合写真2

※簡易分光器の作り方などはこちらをご参照ください。


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