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2017年8月29日

第26回理化学研究所里庄セミナーを開催しました

「第26回理化学研究所里庄セミナー」(主催:理化学研究所、科学振興仁科財団)が、8月19日(土)、岡山県里庄町にある仁科会館で開催されました。

里庄セミナーの様子

わが国の原子核物理学の父であり、理研第4代所長そして戦後の株式会社科学研究所初代社長をも務めた仁科芳雄博士は、岡山県里庄町で生まれ少年時代を過ごしました。この里庄町で、仁科博士の顕彰事業として平成4年に始まった「理化学研究所里庄セミナー」は、今年で26回目を迎えました。町を挙げて仁科博士の顕彰を行っている里庄町では、仁科博士への敬愛の念がとても強く、今年の里庄セミナーも熱心に講演に耳を傾ける参加者で会場が埋め尽くされました。

講演:生命システムを数理で解くの様子

ひとつ目の講演は「生命システムを数理で解く」。望月理論生物学研究室の望月敦史主任研究員から、生命システムの理解に従来の実験的方法だけでなく数学や計算機を用いる数理的な方法を活用する研究の紹介がありました。たとえば、私たち生物の細胞には、独特な配列パターンを持っているものがありますが、この細胞の配列パターンができる仕組みを数学的理論と計算機によるシミュレーションで解明するのです。魚の目の光を感じる細胞を題材に、「細胞間の接着力」の違いによって細胞の配列パターンが変わること、そしてその接着力のバランスも突き止めたことなどをお話ししました。講演後の休憩時間には、高校生から熱心な質問を受けていました。

講演:元素の起源と変換の様子

続いて仁科加速器研究センター櫻井RI物理研究室の櫻井博儀主任研究員による講演「元素の起源と変換」がありました。「みなさんの好きな元素は何ですか?」そんな問いかけから始まりました。「スイヘ リーベ ボクノフネ…、元素の周期表は学校で覚えましたが、これら元素はどうやってできたのでしょう?」宇宙における元素の成り立ちの解明や、昨今注目されている核廃棄物の軽減に向けた元素変換(核変換)技術に関する講演でした。

理化学研究所里庄セミナーは、来年も8月のお盆の頃に開催を予定しています。詳細は決定次第、理研ウェブサイトのイベント欄でご案内しますので、ご興味のある方はぜひ来年ご参加ください。