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2018年8月31日

第27回「理化学研究所里庄セミナー」を開催しました

理化学研究所と科学振興仁科財団が主催する「理化学研究所里庄セミナー」が8月18日(土)に開催されました。

第27回「理化学研究所里庄セミナー」の会場の様子

このセミナーはわが国の原子核物理学の父であり、理研第4代所長そして戦後の株式会社科学研究所初代社長をも務めた仁科芳雄博士の顕彰事業の一つとして1992年から毎年行われており、今年で第27回目を迎えました。理研の第一線の研究者が青少年の科学に対する関心を高めるとともに、地元の企業や研究機関との交流を図ることを目的として、仁科芳雄博士のふるさと里庄町において開催しています。

瀧宮和男チームリーダーの「合成化学で機能を創る」をテーマにした講演の様子

ひとつ目の講演は「合成化学で機能を創る」をテーマにした瀧宮和男チームリーダー(創発物性科学研究センター 創発分子機能研究チーム)による講演でした。これまで私たち人類は「化学」を用いて、いろいろな化合物を作り、プラスチックから医薬品まで生活に欠かせないいろいろな材料を作り出してきました。21世紀に入って今までは対象にしていなかったエレクトロニクス分野にも重要な役割を果たすようになった「有機合成化学」を紹介し、研究室で作られた化合物のサンプルや、それらのエレクトロニクスへの応用のデモンストレーションなどもあり、合成化学が材料科学に貢献する様子がうかがえました。

上坂友洋室長による「キミたちの99.97%と宇宙の歴史」の講演の様子

続いて、上坂友洋室長(仁科加速器科学研究センター スピン・アイソスピン研究室)による「キミたちの99.97%と宇宙の歴史」をテーマにした講演でした。講演は「みなさんの体は何でできていると思いますか?」という問いかけで始まりました。私たち人間の体の99.97%は「原子核」からできていて、この原子核は、宇宙が生まれた直後から存在していたわけではなく、宇宙の中の重い星の巨大な重力や超新星爆発などで生まれ変わりながら地球にたどり着いたことが、理研が誇る最先端加速器施設「理研RIビームファクトリー」の実験から垣間見えてきているという内容でした。

講演会場は100人ほどの参加者で満員状態で、講演の合間や終了後にも研究者にいろいろな質問をされる方も大勢いて、参加者のみなさんの科学への興味は絶えませんでした。

理化学研究所里庄セミナーは、来年も8月のお盆の頃に開催を予定しています。詳細は決定次第、理研ウェブサイトのイベント欄でご案内しますので、ご興味のある方はぜひ来年ご参加ください。