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玉作賢治博士のおすすめ書籍

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玉作賢治チームリーダー

放射光科学総合研究センター 理論支援チーム

千葉県出身。東京大学大学院物理工学科にて高温超伝導体の研究で博士号(工学)取得。理研に入所してからはX線の光学を研究。近年はX線の非線形光学をテーマにしている。2014年より現職。

おすすめ書籍

  • 『不思議な少年』

    (岩波文庫) マーク・トウェイン(著) 岩波書店 1999(改版) Amazon 紀伊國屋書店

  • 『人工知能は人間を超えるか―ディープラーニングの先にあるもの』

    (角川EPUB選書) 松尾豊(著) KADOKAWA 2015 Amazon 紀伊國屋書店

  • 『スティーブ・ジョブズ名語録―人生に革命を起こす96の言葉』

    (PHP文庫) 桑原晃弥(著) PHP研究所 2010 Amazon 紀伊國屋書店

『不思議な少年』は人間に対してあまりに悲観的ですが、少しコミカルな面もある物語です。その中で未来が絶対的に決まっていて人間にはどうすることもできないエピソードが何度も現れます。100年前に描かれた息の詰まる決定論的な世界観は、当時の科学がさまざまな現象を説明し始めたことと無縁でないように思われます。今では未来は確率的にしか議論できないことや決定論的な力学系ですら予測不能であることが物理学(量子力学)や数学(カオス理論)で分かっています。科学の発展は世の中を便利にしてきましたが、一方で人々に不安を与えることもあります。例えば、現代科学は人工知能を生み出しつつあります。とても便利ですが、人工知能が人類の未来に暗い影を落とす映画や小説が多くあります。『人工知能は人間を超えるか』は専門書にしては読みやすく、色眼鏡なしで今現在の能力や限界について知ることができます。今度は100年後に“昔は人工知能が人間を超える心配をしていた”と笑えるでしょうか?私たち研究者にとって創造力が最も大切と考えますが、これで人工知能に負けたくないです。そこで人間臭い創造力について語った『スティーブ・ジョブズ名語録』を参考にして、日々研究をしています。