広報活動

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第26回理化学研究所里庄セミナー

理研は科学振興仁科財団と共同で「第26回理化学研究所里庄セミナー」を8月19日(土)、岡山県里庄町の仁科会館で開催します。

里庄町は現代物理学の父であり財団理研第4代所長であった仁科芳雄博士の生誕地であり、理研とゆかりのある場所です。里庄町にある博士の名を冠した仁科会館で開催される「里庄セミナー」は、岡山県内の研究機関や企業の交流、そして青少年の科学に対する関心を高めることを目的に、1992年から毎年行われており、今年で26回目となります。

今年は、望月理論生物学研究室の望月敦史主任研究員が「生命システムを数理で解く」、仁科加速器研究センター櫻井RI物理研究室の櫻井博儀主任研究員が「元素の起源と変換」というテーマで講演を行います。

皆さまのご来場をお待ちしています。

※昨年の様子は2016年8月26日の理研ブログでご覧いただけます。

開催日 2017年8月19日(土)
時間 9:30-12:00
対象 一般 / 高校生 / 大学生
場所 仁科会館2階 仁科記念ホール
岡山県浅口郡里庄町浜中892-1
参加費 無料
定員 120名様 ※要事前参加申込、定員になり次第締め切ります。
問合せ 科学振興仁科財団仁科会館
Tel: 0865-64-4888

演題

生命システムを数理で解く

望月 主任研究員の写真
講師 望月 敦史
望月理論生物学研究室 主任研究員

近年の生命科学の発展は目覚しく、我々の体づくりや恒常性の仕組み、あるいは病気になるメカニズムが、遺伝子の働きとして理解できるようになってきました。細胞の中には多数の遺伝子が存在し、それらが相互作用の複雑なネットワークを作っていること、遺伝子全体の活性のダイナミクスが、生物らしい振る舞いの起源であることが、しだいに分かってきました。このような複雑で動的なシステムを解明するため、従来の実験的方法だけではなく、数学や計算機を用いる理論的な方法が、新しい生命科学として期待されています。本講演では、数理的な方法が生命現象の理解にいかに役立つか、具体的な例を交えて紹介します。

元素の起源と変換

櫻井 主任研究員の写真
講師 櫻井 博儀
仁科加速器研究センター 櫻井RI物理研究室 主任研究員

ニホニウム元素の発見や、原子核がとくに安定になる「魔法数」の発見など、世界最高性能の理研加速器施設「RIビームファクトリー」は、世界を驚かせる成果を次々と挙げています。私たちの身体を形づくり、また身の回りに存在している全ての物質は、ビッグバン以来の宇宙のさまざまな営みによってつくられた元素から成り立っています。本講演では宇宙において元素がいかにして生まれたかという謎の解明や、原子核の成り立ちの理解に向けた研究について、その歴史やRIビームファクトリーで行われた最近の成果に触れながら、わかりやすくお話しいたします。また、核廃棄物の軽減にむけた元素変換技術についてもその展望を紹介いたします。