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理研BRCセミナー: 細胞シート工学を基盤とした再生医療・創薬研究の現状と新展開

再生医療・創薬研究においては組織工学(ティッシュエンジニアリング)の技術開発が必要不可欠となっている。世界的には細胞の足場として生体吸収性の高分子を用い、その生体吸収性支持体に細胞を播種・培養する技術が一般に用いられている。また近年、3Dプリンターの技術を利用し、細胞を少量のマトリクス成分と一緒にひとつずつ設計通りに並べて組織を作ろうとする試みも盛んに追究されている(バイオプリンティング)。一方、当研究所では「細胞シート」を単層あるいは積層化し移植するという独自の手法「細胞シート工学」を展開してきた。既に様々な共同研究により角膜、心臓、食道、歯根膜、軟骨、中耳、肺疾患に対する細胞シート治療が臨床応用されるに至っている。また細胞シート積層化による組織・臓器作製も追究されている。具体的には心筋細胞シート積層化により既に肉眼レベルで収縮弛緩する立体心筋組織の作製に成功している。さらに生体外で積層化した細胞シート内に灌流可能な血管網を付与することでスケールアップすることも実現しており、今後のさらなる研究開発によりドナー臓器にかわる再生臓器の創出を目指している。一方、細胞シートを用いて作製した組織は創薬研究への応用も可能であり、心筋組織の張力測定やより高機能な肝組織の作製を実現しており、今後、様々の創薬モデルの構築に寄与できるものと考えている。本セミナーでは細胞シート工学の再生医療への応用、創薬モデルへの応用の現状と今後の展開を紹介する。

開催日 2018年10月29日(月)
時間 15:00-16:00
対象 研究者 / 大学生 / 大学院生 / 技術者
場所 公益財団法人国際高等研究所内 研究棟B 2階216
京都府木津川市木津川台9-3
講演者 清水 達也 教授
(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 所長、教授)
中継 筑波地区 バイオリソース研究センター 森脇和郎ホール
注意 当セミナーは、事前登録が必要です。
ご所属/職名/氏名/メールアドレス/参加会場を明記の上、下記メールアドレス宛にメールにてお申し込みください。
Email:riken_keihanna [at] ml.riken.jp (※[at]は@に置き換えてください。)
※つくば地区にて中継をご覧になる方で理化学研究所以外からご参加の方は、所属する大学または研究機関が発行する身分証をご持参し、守衛所にて掲示し、入講証をお受け取りください。
詳細 ポスターPDF(2.17MB)
お問い合わせ 理研けいはんな事務局
Tel:0774-98-2211