広報活動

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理研シンポジウム: 第二回ものづくりワークショップ: 車載用バイオ素材の現状とこれからの展開

電気自動車をはじめとするこれからの自動車のパーツの素材として、サステナブルなグリーン素材、とりわけスマートセルと言われる微生物由来のバイオ材料が注目されている。従来の石油化学由来のパーツは目下調達規制目前となっており、欧州では一部がすでに始まっている。本シンポジウムでは、理研発のバイオ素材(バイオラバー、バイオポリマー)を中心とし、強化材としてセルロース繊維を入れたバイオ繊維強化材料を車載部品とすることを目指し、材料開発、内部観察計測技術、樹脂プレス技術からその公開のための仕組みを、理研内外の研究者が講演し、現状と今後の方向性を概観する。

開催日 2018年10月3日(水)
時間 13:00 - 17:45 (12:30開場)
対象 研究者
場所 日本橋ライフサイエンスハブ 会議室B
東京都中央区日本橋室町1丁目5−5 室町ちばぎん三井ビルディング8階
言語 日本語
主催 計算工学応用開発ユニット
共催 理研エンジニアリングネットワーク、理研光量子工学研究センター、 理研情報システム本部
参加費 無料
参加登録

下記サイトにて、事前参加申し込みをお願いします。
第二回ものづくりワークショップ: 車載用バイオ素材の現状とこれからの展開

RIKEN Symposium
2nd Manufacturing Workshop: The present state and future developments of in-vehicle bio-materials

Wednesday October 3, 2018 13:00-17:45
Nihombashi Life Science Building, Conference Room B
Co-sponsored by RIKEN Engineering Network, RIKEN Center for Advanced Photonics, and Head Office for Information Systems and Cybersecurity, RIKEN
The workshop is free of charge and will be conducted in Japanese.

プログラム

2018年10月3日 (水曜日) 12:30開場

オープニング

姫野 龍太郎

13:00
開会挨拶
理化学研究所 情報システム本部 姫野 龍太郎

特別講演 最先端の人工知能技術から未来のものづくりを展望

鈴木 雅大

13:10
演題: 生成モデルとマルチモーダル学習および世界モデルについて
講師: 東京大学 松尾研究室 鈴木 雅大

本講演では、近年の人工知能(深層学習)研究の一つである「深層生成モデル」についての概要及び近年の研究状況について説明する。その中で、我々が研究を進めている深層生成モデルを用いた「マルチモーダル学習(画像や文書など、異なる種類の情報を扱った学習)」についても紹介する。最後に、これらの発展として、人間のような人工知能を実現する上での重要な概念として着目されている「世界モデル」について紹介する。

招待講演1

三和田 靖彦

14:00
演題: 新材料・新工法製品の評価手法および品質保証について
講師: 合同会社 YYCソリューション 共同代表 三和田 靖彦

新材料や新工法による新しい製品については、その評価手法や生産した製品の品質保証をあわせて考えないといけない。評価手法や品質保証方法をきちんとしなければ、世の中に製品を出すリスクが大きくなり採用は難しくなる。CFRPの自動車部品を例にしながら、その難しさについて話をさせて頂く。

セッション1 バイオ材料

松井 南

14:30
演題: パラゴムノキのゲノム解明化から車載材料に向けて
講師: 理化学研究所 環境資源科学研究センター  松井 南

パラゴムノキから生産される天然ゴムは、持続可能な素材であり合成ゴムに比較して伸展性や摩耗耐久性等で優れた特性を有している。我々はこのパラゴムノキのゲノムを解明することでその特性に関わる分子機構を調べようと研究を進めている。全ドラフトゲノムからラテックス中の主成分であるゴム粒子のポリイソプレンに関わる合成経路と粒子に含まれるゴム関連タンパク質のラテックスに特徴的な遺伝子発現を調べ、さらにゴム生産や特性が異なる近縁種のゲノムを解読し比較を進めることで素材開発に向けた研究を紹介する。

阿部 英喜

14:50
演題: バイオポリマーで車載部品を作る
講師: 理化学研究所 環境資源科学研究センター 阿部 英喜

バイオポリマーは再生可能資源であるバイオマス由来の化合物群を原料として合成される、環境低負荷型のポリマー材料として注目され、様々な分子構造の素材が開発されている。我々は、原料となるバイオマス化合物の分子構造を活かした分子設計法を導入することにより、耐熱性、耐衝撃性、透明性などに優れた各種バイオポリマー素材の創成を目指した研究開発を進めている。本講演では、開発を進めてきたバイオポリマー素材の特徴と車載材料としての展開を見越した課題について紹介する。


[休憩]


セッション2 計測技術

丸山 真幸

15:25
演題: バイオポリマー・ラバーの光音響計測
講師: 理化学研究所 光量子工学研究センター 丸山 真幸

光音響イメージングは、光技術と超音波技術を組み合わせた近年注目されている非侵襲かつ非破壊な3次元イメージング技術である。光吸収による熱膨張により発生する超音波を検出・再構成することで、不透明な材料において、光干渉断層法より深部のイメージングが可能で、超音波エコー法より高分解能を得ることができる。講演では、我々が開発を進めている広帯域・波長可変光音響顕微鏡とバイオポリマー・ラバーへの適用を紹介する。

増永 啓康

15:45
演題: 非平衡構造を有するポリマー材料の評価法
講師: 財団法人 高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門 増永 啓康

材料の構造と物性とは強く相関しており、より性能の高い材料を利用・創成するためには、構造を精密に評価することが重要である。ポリマーはÅ~μmまでの階層構造を有し、非平衡な構造変化と場所に依存した構造の違いが存在することが特徴である。そのため、広い波数空間、時間分割測定、局所構造評価を実施するための手法・装置が必要となる。本発表では、ポリマー材料の構造を測定するための手法とそれを利用した構造評価について説明する。

招待講演

須賀 三雄

16:05
演題: ポリマーの観察と分析
講師: 日本電子株式会社 アプリケーション統括室 須賀 三雄

電子顕微鏡、NMR、質量分析装置などの様々な最新鋭装置を用いて、各種のポリマーを観察・分析した例を示す。

セッション3 データ駆動型ものづくりへの展望

小出 誠二

16:35
演題: ものづくりに役立つオントロジーとは
講師: 理化学研究所 光量子工学研究センター 小出 誠二

オントロジーとは存在論という意味だが、今ではものごとの本質知識をどう記述し、どう計算機利用可能にするかという工学上の学問分野となっている。オントロジーの歴史、セマンティックウエブやリンクト・オープンデータにおけるオントロジーの役割を改めて振り返り、日本のものづくりに役立つオントロジーのサービスプラットフォームはどうあるべきかその姿を探る。

小林 紀郎

16:50
演題: 理研オープンデータとものづくりへの応用
講師: 理化学研究所 情報システム本部 小林 紀郎

世界中の誰もがアクセスできるように公開され利活用できるデータをオープンデータという。理研では研究成果データの公開促進を図るために、理研メタデータベースと呼ぶデータ公開基盤を構築し、生命科学分野を主としたLinked Open Data(LOD)として研究成果データを公開している。さらに、素材や計測などを含む多様なものづくりデータの統合や人工知能からの利用を図るため、我々はものづくりLODの構築を進めており、本講演ではその詳細をご紹介する。

招待講演2

沼田 圭司

17:05
演題: クモ糸で繋がるエンジニアリングネットワーク
講師: 理化学研究所 環境資源科学研究センター 沼田 圭司

クモの糸、特に、牽引糸と呼ばれる糸は、その軽量かつ強靭な物性から、高強度構造材料など幅広い分野への応用が期待されている。一方で、その紡糸機構は未だ明らかになっておらず、クモの糸を人工的に紡糸する技術が効率的に開発されない要因の一つに挙げられている。本講演では、紡糸機構に基づいた人工的なクモ糸の開発や、有機溶剤を使わない環境低負荷型の加工プロセスの実現に向けた取り組みを紹介する。

クロージング

小寺 秀俊

17:35
総括・閉会挨拶
理化学研究所 理事 小寺 秀俊

問い合わせ先

理化学研究所 エンジニアリングネットワーク 「データ駆動型ものづくりシステムの開発」 シンポジウム事務局
monodzukuri_sympo[at]ml.riken.jp
( [at] を @ で置き換えてください)

参加申し込み

下記サイトにて,事前参加申し込みをお願いします。
第二回ものづくりワークショップ: 車載用バイオ素材の現状とこれからの展開
参加申し込み数が定員に達した場合には,参加申し込みを締め切らせていただきます。

個人情報に関する取扱について

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