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2018年10月5日

藤田保健衛生大学
理化学研究所

日本最大の全ゲノム解析で統合失調症の新規リスク遺伝子同定に成功

-日本人統合失調症のリスク遺伝子は民族を超えて他の精神疾患と共通する-

本研究は、藤田保健衛生大学を中心に、18の大学・施設が参画したプロジェクトで、共同して統合失調症のサンプルが収集・解析がなされました。また、対照となるサンプルは、理化学研究所が参画するBioBank Japanの結果を用いています。

本サンプルすべてを用いた解析(全ゲノム関連解析と追試解析を合わせた結果)では、3領域に有意な関連を同定しました。本領域との関連は、既報にないものであり、新規の統合失調症のリスク遺伝子として同定されました。

これら領域に位置する遺伝子の機能は、細胞機能や神経伝達物質と関連するものではありますが、現状のところ、統合失調症への直接的な機能的意義は証明されていません。従って、今後、統合失調症との関連という側面を考慮しながら機能解析を行っていく必要があります。

今回の研究成果により、新規遺伝子領域を含む複数の統合失調症リスク遺伝子が同定されました。しかし、個々の遺伝子が統合失調症に及ぼす効果の大きさは極めて小さいものであり、すぐに診断に実用できたりするものではありません。しかし、これらの関連遺伝子を詳細に調べることで、統合失調症が発症する一因を解明することが期待できます。

詳細は藤田保健衛生大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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