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2009年9月15日

理化学研究所

「次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2009」開催

-世界に誇る研究教育拠点を目指して、さまざまな角度から個別に論議-

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、文部科学省、大学共同利用機関法人分子科学研究所(中村宏樹所長)と共催で、「次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2009」を、2009年10月7日(水)~8日(木)にMY PLAZAホールおよびMY PLAZA会議室(東京都千代田区丸の内)で開催します

このシンポジウムは、2006年度から文部科学省が推進する「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクト※1で開発中の「次世代スーパーコンピュータ」を、最大限に利活用するために何をなすべきかについて、ライフサイエンス、工学、ナノ・材料、環境・防災、利用環境、物理・天文などの各分野の第一人者が会し、議論する場で、4回目の開催となります。

今回は、次世代スーパーコンピュータを最大限に活用することで、社会的・学術的に大きなブレイクスルーが期待できる「戦略分野」に選定された「新物質・エネルギー創成」「次世代ものづくり」「防災・減災に資する地球変動予測」「予測する生命科学・医療および創薬基盤」「物質と宇宙の起源と構造」の5分野と、戦略分野でレベルの高い研究を行っていくために不可欠である計算科学技術の幅広い分野を支える共通基盤的な研究開発に関する「高性能計算の基盤」をテーマとした分科会を行います。これらの分科会を通じて、今後、次世代スーパーコンピュータを中核として形成していく研究教育拠点のあり方などについて、さまざまな角度から議論を深め、全体討議にて提言を取りまとめます。

また、2007年より開催している学生、若手研究者、若手技術者の研究活動を奨励するため、ポスターセッションを引き続き実施します。

今回のシンポジウムの詳細は、次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2009のホームページに掲載しています。

開催実績
第1回:2006年9月19~20日 (2006年度提言
第2回:2007年10月3~4日 (2007年度提言
第3回:2008年9月16~17日 (2008年度提言

シンポジウム概要

タイトル

次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2009
~世界に誇る拠点を目指して~

主催

独立行政法人理化学研究所

共催

文部科学省、大学共同利用機関法人分子科学研究所

開催日時

2009年10月7日(水)午前9時30分~午後6時10分
8日(木)午前10時~午後5時40分

場所

MY PLAZAホールおよびMY PLAZA会議室
(〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1)

プログラム概要

(主なプログラムのみ掲載。詳細は次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2009のホームページをご覧ください。)

10月7日

10:10~10:30 政策講演(MY PLAZAホール)
倉持 隆雄 文部科学省大臣官房審議官(研究振興局担当)
スーパーコンピュータ整備推進本部長「スーパーコンピューティングの国家戦略(仮題)」
10:30~11:30 基調講演(MY PLAZAホール)
松本 紘 京都大学総長
「次世代スーパーコンピュータと拠点への提言」

ポスターセッション:ホワイエにて学生、若手研究者・技術者対象のポスターセッションを実施

14:40~16:40 分科会A(MY PLAZAホール(予定))
「新物質・エネルギー創成」
モデレータ:押山 淳(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
14:40~16:40 分科会B(MY PLAZA会議室6・7(予定))
「次世代ものづくり」
モデレータ:加藤 千幸(東京大学 生産技術研究所 教授)
14:40~16:40 分科会C(MY PLAZA会議室8・9(予定))
「防災・減災に資する地球変動予測」
モデレータ:高橋 桂子(海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター プログラムディレクター)

10月8日

10:00~12:00 分科会D(MY PLAZAホール(予定))
「予測する生命科学・医療および創薬基盤」
モデレータ:高木 周(理研 次世代計算科学研究開発プログラム 臓器全身スケール研究開発チームリーダー)
10:00~12:00 分科会E(MY PLAZA会議室6・7(予定))
「物質と宇宙の起源と構造」
モデレータ:青木 慎也(筑波大学 大学院数理物質科学研究科 教授)
10:00~12:00 分科会F(MY PLAZA会議室8・9(予定))
「高性能計算の基盤」
モデレータ:泰地 真弘人(理研 基幹研究所 システム計算生物学研究グループディレクター)
13:30~14:30 招待講演(MY PLAZAホール)
Prof. Dr. Thomas Lippert (トーマス・リッパート)
Director of Jülich Supercomputing Centre(ユーリッヒ・スーパーコンピューティングセンター センター長)
「Partnership for Advanced Computing in Europe: Creating a European HPC Research Infrastructure(ヨーロッパにおける次世代計算科学のためのパートナーシップ:ヨーロッパでの高性能計算研究基盤の構築に向けて)」
15:00~17:30 全体討議(MY PLAZAホール)
「世界に誇る拠点を目指して」
座長:土居 範久(中央大学 理工学部 教授)

参加申込方法

申込方法:次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2009のホームページから事前申込。
申込締切:10月2日(金)午後1時まで。
(先着順で、定員になり次第、締め切ります。ホール定員は350名程度、会議室定員は70名~100名程度。)
参加費:無料

お問い合わせ先

独立行政法人理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 企画調整グループ 企画調整チーム
川井 和彦、内田 紀子
Tel: 048-467-9267 / Fax: 03-3216-1883

報道担当

独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715

補足説明

  • 1.
    「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクト
    世界最先端・最高性能の「次世代スーパーコンピュータ」の開発・整備および利用技術の開発・普及を目的とするプロジェクト。理論、実験と並び、現代の科学技術の方法として確固たる地位を築きつつあるスーパーコンピューティングをさらに発展させるため、長期的な国家戦略を持って取り組むべき重要技術(国家基幹技術)である「次世代スーパーコンピュータ」を、2012年の完成を目指して開発していく。わが国が科学技術・学術研究、産業、医・薬など広範な分野で世界をリードし続けるために、
    • 1.世界最先端・最高性能の「次世代スーパーコンピュータ(注)」の開発・整備
    • 2.スーパーコンピュータを最大限活用するためのソフトウエアの開発・普及
    • 3.開発する次世代スーパーコンピュータを中核とする世界最高水準のスーパーコンピューティング研究教育の拠点の形成

    を文部科学省のイニシアティブにより、開発主体である理研を中心に、産学官の密接な連携のもと、一体的に推進している。

    (注)10ペタFLOPS級(1秒間に10ペタ[1016]=1京回の計算を行う)

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