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2012年5月2日

理化学研究所

石川哲也所長が紫綬褒章を受章

石川哲也所長の写真

石川哲也所長(播磨研究所)が、「大型放射光X線光学系の開発」の業績により平成24年春の科学技術に関する紫綬褒章を受章することが決定しました。伝達式は6月6日に行われる予定です。

業績

本開発は、理化学研究所播磨研究所に設置された世界最高輝度の放射光X線を発生する大型放射光施設SPring-8が発する極めて強力なX線を、様々な研究開発に最大限利活用するための基盤となる技術です。特にSPring-8の非常に強力な放射光による熱負荷に耐えつつ所定のX線のみを分光するピンポスト水冷方式を取り入れた高耐熱分光器、並びにナノラジアン領域の極めて高い精度で光学素子の角度制御を可能とした超精密ゴニオメータの開発に成功し、これらを同施設における標準機器と位置づけて全てのビームライン(BL)において、極めて質の高い利用研究をもたらしました。

本開発により、高品質一括イメージング実験に活用される1km長尺BLなどの建設をはじめ、研究においても産業界から多くの利用がなされ世界最高輝度の放射光X線でなければ為し得なかった数々の優れた研究成果の輩出に大きく貢献しています。

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