広報活動

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2012年12月21日

理化学研究所

森田 浩介准主任研究員らとピエロ・カルニンチ チームリーダーらが「ナイスステップな研究者」に選ばれる

森田浩介准主任研究員
ピエロ・カルニンチ チームリーダー

文部科学省 科学技術政策研究所が発表する「科学技術への著名な貢献2012(ナイスステップな研究者)」に、森田 浩介准主任研究員(仁科加速器研究センター森田超重元素研究室)を代表とする研究グループとピエロ・カルニンチチームリーダー(オミックス基盤研究領域ゲノム機能研究チーム)を代表とする研究グループが選定されました。森田准主任研究員らは113番元素の新たな崩壊経路での確認により新元素発見を「確定」する成果を挙げ、日本発の元素命名権獲得が期待されるとして、プロジェクト部門で高く評価されたものです。また、カルニンチ チームリーダーらは国際プロジェクトENCODEに独自技術で貢献し、ヒトゲノムの80%の領域に機能があることの解明に寄与したことが評価され国際交流・協力部門で選出されました。

「ナイスステップな研究者」とは、科学技術政策研究所が、科学技術への顕著な貢献をした研究者を毎年末に選定するもので、2012年度は、科学技術政策研究所の調査研究活動や専門家ネットワークへの調査をとおして明らかとなった科学技術の振興・普及に貢献する業績について、特にその成果が顕著であり、科学技術政策上注目すべき10組11名が選定されました。

森田准主任研究員からのコメント

チームのメンバーと長年続けてきた研究成果を評価いただき大変嬉しく思います。研究を継続するためにサポート頂いた理研関係各位に深く感謝いたします。どうもありがとうございます。

森田准主任研究員らの成果

本成果に関するプレスリリース「3個目の113番元素の合成を新たな崩壊経路で確認」

原論文情報

Kosuke MORITA et al. “New Result in the Production and Decay of an Isotope, 278113, of the 113th Element”. Journal of the Physical Society of Japan, 81(2012)103201 DOI: 10.1143/JPSJ.81.103201
http://jpsj.ipap.jp/link?JPSJ/81/103201/

カルニンチ チームリーダーからのコメント

私たち理研オミックス基盤研究領域(OSC)研究員は、我々が開発したCAGE法がゲノムワイドな転写産物の解析基盤技術の1つとして今回の成果に貢献したことを光栄に思っています。この国際的な共同研究が目指したものは、OSCの使命である‘ゲノムの機能解明’に通ずるものです。これまで、OSCが率いるFANTOMプロジェクトでは、この分野のパイオニアとして、CAGE法により、初のマウスならびにヒトゲノムのゲノムの網羅的アノテーション(機能注釈付)を行い、細胞の運命を司る転写因子制御ネットワークの解明研究を進めてきました。今回、ENCODEで示された一連の網羅的データにより、これまで我々が‘正常状態’と‘疾患状態’という2つの異なるステートのゲノムの機能・制御機構を理解するために蓄積してきた知見を確認検証することが出来ました。OSCは、さらに大規模な細胞数におけるゲノムワイドな転写産物解析に向けて邁進します。

カルニンチ チームリーダーらの成果

本成果に関するプレスリリース「国際プロジェクト「ENCODE」がヒトゲノム機能の80%を解明―日本から唯一参加の理研OSCは、CAGE法で機能解析に大きく貢献―」

原論文情報

  1. The ENCODE Project Consortium “An integrated encyclopedia of DNA elenments in the human genome” Nature,2012 doi: 10.1038/nature11233
  2. S. Diebali.,et. al, “Landscape of transcription in human cells”Nature, 2012 doi: 10.1038/nature11247

関連リンク

科学技術政策研究所の報道発表