広報活動

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2013年3月29日

理化学研究所

新しい研究体制に関する理事長会見

理化学研究所(理研)は、2013年4月1日から第3期中期計画をスタートさせます。世界トップレベルの研究機関としてのブランドを確立し社会へ貢献していくために、新体制で研究を推進していきます。

新体制のキーワードは、「総合力の発揮」です。各々の研究センター、研究室、研究者が連携し、分野横断的な研究ができるように組織を整備しました。国が策定した第4期科学技術基本計画に呼応し、従来からの基礎科学研究の推進だけではなく、国家的・社会的課題達成に貢献するため、イノベーションの実現を目指します。

これからも「科学のための科学」にとどまらず、「社会のなかで、社会のために役立つ」ことを使命とする集団として運営に努めていきます。

第2期中期計画から第3期中期計画への変更点

  1. 課題解決のための基礎研究、技術開発、イノベーションが一体となった新たな研究体制の構築

    科学技術イノベーション政策の中で、研究開発機能の中核的な担い手の1つとして、国の政策課題の達成を使命として引き続き研究を推進していきます。また、新しい研究領域開拓の源であった基幹研究所を発展的に解消し、その機能を全所に積極的に展開するため、任期制も含め新たな主任研究員制度を発足します。

  2. 戦略的な重点研究としてはライフサイエンス研究重視の考え方でグリーンイノベーションとライフイノベーションへ

    発生・再生科学、脳科学、生命システム科学、バイオリソース、計算科学、放射光科学、加速器科学の研究をさらなる水準に発展させるとともに、グリーンイノベーションとライフイノベーションの実現を目指し、下記の取組に新たに着手します。これらは単に分野別に研究を推進するのではなく、イノベーションを指向した協同的な組織体制を構築します。

    グリーンイノベーション分野等
    • 「創発物性科学研究」:究極の省・創エネルギー技術に向けた研究開発
    • 「光量子工学研究」:未踏の光を発生、制御しつつ光産業・医療・安全・安心な社会の実現するための研究開発
    • 「環境資源科学研究」:資源・エネルギーの循環的な利活用技術の実現
    • 「バイオマス工学研究プログラム」:バイオマスを用いた革新的で一貫したバイオプロセスを確立する新技術の開発
    ライフイノベーション分野
    • 「統合生命医科学研究」:ヒトの多様性を踏まえた恒常性維持・破綻の基本原理を理解することにより個別化医療・予防医療の実現に貢献
    • 「創薬・医療技術基盤プログラム」:理研が有する研究基盤を組織横断的に活用し、基礎研究から生まれたシーズを製薬企業や医療機関に導出
    • 「予防医療・診断技術開発プログラム」:疾患を発症前または早期段階において計測・検出・予測可能とする診断法等の研究開発
    • 「ライフサイエンス技術基盤」:次世代の生命科学研究及び創薬・医療の推進に資する新しい技術基盤を構築
  3. 理研の総合力の強化(理研の総合力を発揮し次代の研究課題の開拓を行う研究体制の構築)
    • 主任研究員制度の拡充・強化
      これまで定年制研究職員に限定されてきた主任研究員の在り方を見直し、研究センターなどに所属する任期制研究職員についても主任研究員として任用し、制度を拡充します。理研全体として必要となる分野の多様性を維持し、その担い手となる中核的研究者を確保します。
    • 基幹研究所を中心に推進してきた「新たな研究領域の開拓」と「融合研究の推進」という機能を理研全体の取組として特に強化します。
    • 理研の総合力を発揮することにより、分野融合や理研内の連携を効果的に進める仕組みを積極的に導入します。

報道担当

独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
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川合 眞紀 理事


野依 良治 理事長


記者会見の様子