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2013年7月30日

理化学研究所

「滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植に関する臨床研究」の研究開始に関するコメントについて

標記の件について、野依良治理事長および高橋政代プロジェクトリーダーから以下のコメントを発表いたします。

理化学研究所 野依良治理事長のコメント

厚生労働省をはじめ関係機関において、慎重かつ迅速に審査していただいたと考えております。本研究においては、理化学研究所と先端医療振興財団先端医療センター病院が、神戸市立医療センター中央市民病院の協力及び支援の下、「滲出型加齢黄斑変性」の治療法開発を目指します。iPS細胞を用いた初の臨床研究であり、その主たる目的は安全性の確認です。再生医療の実現に向けて、万全の体制で適切に研究を進めてまいる所存です。

理化学研究所 理事長 野依良治

高橋政代プロジェクトリーダーのコメント

一連の審査ならびに厚生労働大臣からのご回答について、すべてを慎重かつ迅速にしていただいたことで、速やかに適切な形で臨床研究が開始できますことを感謝しております。同省での審議における研究計画についてのご指摘への対応を行うとともに、着実に臨床研究の準備を進めていきたいと思います。

今回の臨床研究では2年間で6名の滲出型加齢黄斑変性の方を選び、iPS細胞由来網膜色素上皮シートの移植手術をし、治療の安全性を確認します。現存する治療(眼球注射)を続けても病状が活発で完治しない患者さんが対象ですので、加齢黄斑変性の中でもあてはまる方は少ないのが現状です。必ず、あてはまるかどうかを主治医の先生にお尋ねいただき、まず診療情報提供書を郵送していただきますようお願いいたします。

まだ研究途上にある再生医療(細胞治療)においては、当初の効果は限定的で、長い年月で徐々に完成された治療になっていくものです。日本で健全にiPS細胞を用いた再生医療が育つように広くご理解いただきますようお願いいたします。

理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
網膜再生医療研究開発プロジェクト
プロジェクトリーダー 高橋政代