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2014年12月15日

理化学研究所

仁科加速器研究センターとインドネシア・ハサヌディン大学との間で加速器応用研究に関する研究協力覚書を締結

理研仁科加速器研究センター(延與秀人センター長)とハサヌディン大学(Universitas Hasanuddin:Dwia Aries Tina Pulubuhu学長)との間で、重イオンビーム育種技術を用いたインドネシア在来作物の品種改良と変異特性の解明に関する研究協力覚書を締結することとなり、12月10日、理化学研究所仁科加速器研究センターにて調印式が行われました。

仁科加速器研究センターでは、RIビームファクトリーから生成される重イオンビームを植物の種子等に照射して突然変異を発生させ、対象物の高付加価値化を図る重イオンビーム育種を進めています。様々な植物を対象とした研究を行っていますが、イネについては耐塩性、わい性や早生品種について、国内の農業試験場等と協力して実施しています。

一方、ハサヌディン大学では、古いイネ品種を集めて保存しており、それらの品種には耐病性、機能性成分や香りなど有用な形質を有していることを指摘していました。機能性成分を多く含む黒米、香り成分を含む香り米など、インドネシアでも単に多収のイネから、おいしくて体にも良い米への需要が出てきており、一般の米よりも珍重されています。しかしながら、古い品種は長桿で収量が低く、栽培期間が長く新しい栽培方法には適していないという問題がありました。

今後、ハサヌディン大学が提供する在来作物に、生物照射チームにおいて、重イオン照射をすることで在来イネ品種が有する希少な形質を保持した新品種を開発していきます。

本研究の一部は、総合科学技術・イノベーション会議のSIP (戦略的イノベーション創造プログラム)「次世代農林水産業創造技術」 (管理法人:農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター、 略称「生研センター」)によって実施します。

写真:理事長との懇談

理事長との懇談

写真:調印式の様子

調印式