広報活動

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2015年11月26日

理化学研究所

JSTリサーチコンプレックス推進プログラム採択について

理化学研究所が中核機関として兵庫県及び神戸市、大学・研究機関(京都大学、神戸大学、兵庫県立大学等12機関)、企業(阪急阪神ホールディングス等31社)とともに提案した「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」が11月26日、科学技術振興機構(JST)が実施する「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」に採択されました。

概要

「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」は、より正確な健康維持・増進への指針、つまり将来にわたり健康で“生き活き”とした人生を送っていく上での「羅針盤」の提供を目指し、そのためのツール(仮想自身)の構築を進めます。そのため、先端医療技術の研究開発拠点「神戸医療産業都市」に、理化学研究所及び国内外の大学・研究機関で中心的に活躍している研究人材を結集し、ライフサイエンス、ナノテクノロジー、計測科学、デバイス、コンピューター科学を融合することで、“ヒト”に関する解析データ等の統合的な理解を進め、将来の自分の健康状態を予測するために必要なコンピューター上での仮想自身の構築を進めます。

日本では世界に先駆けて超高齢化社会に突入しており、長く元気に活躍できる社会の実現が期待されています。そのためには高齢者だけではなく、壮年、若年からの健康維持や健康増進が重要です。私たちの周りには、さまざま健康情報があふれています。しかしながら、今の自分に何が最適な選択なのか、その選択によって将来の自分の健康状態がどうなっていくのかを予測することは非常に困難です。これは、人間の健康というものが、食事、運動、精神状態、睡眠、環境、遺伝的背景などさまざまな要因により影響を受け、日々刻々と変化するものであり、生体内の反応は分子レベル、細胞レベル、全身レベルをまたいで起こるため、これらを総合的に理解するのが非常に困難でした。この課題に対して、本リサーチコンプレックスは、新たな健康維持・健康増進に関わる道標(羅針盤)を与えることが可能です。

この取り組みを通して得られた新たな知見やデータは、健康関連産業の大きな基盤を形成し、新たなサービスや製品など、さまざまな業界への波及が期待されます。同時に新しいビジネスアイディアの創出、速やかに実現へ向かわせるための仕組みや事業家の育成システムの構築も行い、「健康科学に基づいたビジネス」の国際的拠点となるべく全力をあげて取組みます。

図

科学技術振興機構報 第1152号(JSTホームページ)