広報活動

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2016年9月1日

理化学研究所
大塚製薬株式会社

理研CDB-大塚製薬連携センターを開設

―独創的な研究の融合により新たな価値の創出を目指す―

理化学研究所(理研)と大塚製薬株式会社(大塚製薬)は、9月1日に理研多細胞システム形成研究センター(理研CDB)内に「理研CDB-大塚製薬連携センター」を開設しました。企業、研究機関という異なった環境の中にあってそれぞれの観点から社会に貢献してきた両者が組織的な連携関係を構築することにより、国民の豊かで質の高い生活の実現に資するような新たな価値の創出と次世代の社会を担う人材の育成を目指します。

背景

理研CDBでは、複雑精緻な「多細胞システム」の成り立ちを解明し再生医療の推進や疾病の理解に役立てることを目指して、独創的・創造的な研究を展開しています。

大塚製薬は「医薬関連事業」「ニュートラシューティカルズ関連事業[1]」の二つをビジネスの柱として、人々の健康を身体全体で考え、疾病の治癒から日々の健康増進までを目指して、「ものまねをしない」独自の研究開発を行っています。

今回、両者が持つ独創的な研究を融合し、発生・再生学研究に基づく疾患メカニズムの探索と、創薬への応用に向けて、理研内に「理研CDB-大塚製薬連携センター」を設置することで合意しました。本センターは、社会に共に貢献するという立場から共同研究を行い独創的な成果の創出を図ると共に、相互の交流を通じて次世代の社会を担う人材を育成する場を形成することを目的とします。

今後、両者からのメンバーで構成される本センター運営委員会において、人材交流や合同セミナーの開催、そして両者の強みと経験を生かした発生・再生基礎研究成果の創出と、その創薬研究や新しい治療法への応用など、具体的な連携活動を検討していきます。

理研CDB-大塚製薬連携センターの概要

理研CDB-大塚製薬連携センターは、産業界との連携センター制度[2]により、両者の強みを生かした組織として開設します。

  1. 組織名

    理研CDB-大塚製薬連携センター
    (略称:COCC/ RIKEN CDB-Otsuka Pharmaceutical Collaboration Center)
    連携センター長:濱田博司(多細胞システム形成研究センター センター長)

  2. 所在地

    理研多細胞システム形成研究センター(神戸市中央区港島南町2-2-3)内

  3. 設置期間

    2016年9月1日から2021年8月31日まで ※協議の上、変更の可能性あり

  4. 研究課題

    当面は、以下の研究課題について両者の研究者の交流を通じ、具体的な共同研究課題を設定予定
    ①神経変性疾患治療を目指した研究
    ②腎疾患治療を目指した研究

各社の概要

  1. 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター

    理化学研究所は、日本で唯一の自然科学の総合研究所として物理学、工学、化学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めています。その中でも理研多細胞システム形成研究センター(CDB)は発生生物学、分子細胞生物学、再生医学分野における独創的な研究を推進しています。生命の根幹を担う遺伝情報の維持機構、細胞分化や環境変化に伴う遺伝子のエピジェネティックな制御機構、幹細胞の維持・分化機構といった細胞レベルの課題から、細胞集団が複雑な組織や器官を形成していくメカニズムまで、幅広く重要課題に挑み、それらの総合的な理解を目指しています。さらに、生物学と数理・物理科学との融合を図り、力学モデルや統計学的モデルを導入して複雑な体の形成原理の解明に取組んでいます。
    詳細はCDBホームページ

  2. 大塚製薬株式会社

    大塚製薬は、世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造するという「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」の企業理念のもと、人々の健康を身体全体で考え、疾病の治癒から日々の健康増進までを目指した「医薬関連事業」と「ニュートラシューティカルズ関連事業」の両輪で、トータルヘルスケアカンパニーとして事業展開を行っています。世界中の未解決の医療ニーズを満たすため、グローバルに広がる独自のネットワークを活かし、精神疾患、神経疾患、がんを最重点領域とし、循環器、感染症、眼科、皮膚科領域を中心とした医療用医薬品の研究開発を行っています。
    詳細は大塚製薬株式会社ホームページ

補足説明

  1. ニュートラシューティカルズ関連事業

    日々の健康の維持・増進をサポートする機能性飲料・機能性食品などを中心とする事業。ニュートラシューティカルズ(Nutraceuticals)とは、nutrition(栄養)+pharmaceuticals(医薬品)の造語。

  2. 産業界との連携センター制度

    企業からの提案を基に、理研の各センター内に「連携センター」を設置し、中・長期的な課題を実施する産業界との包括的な連携の場を提供するため、2007年2月に整備した制度。これまで理研が実施してきた、企業が主体となって具体的な研究目標を設定する「産業界との融合的連携研究制度」などの制度とは異なり、中・長期スパンで目標設定を行える点、企業名を冠することができる点が特徴。この取り組みにより、理研は産業界との連携をさらに発展させ、理研と企業が共同で新分野を切り開く研究領域を育成し、理研と企業双方の文化を吸収した人材の育成を目指している。

お問い合わせ先

理化学研究所 多細胞システム形成研究推進室
Tel: 078-306-3005 / Fax: 078-306-3039
cdb-suishin [at] cdb.riken.jp(※[at]は@に置き換えてください。)

報道機関窓口

理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
お問い合わせフォーム

大塚製薬株式会社 広報部
Tel: 03-6361-7379 / Fax: 03-6717-1479
pr-pharma [at] otsuka.jp(※[at]は@に置き換えてください。)