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[理研ニュース 2009年11月号]

SPOT NEWS

全天X線監視装置「MAXI」による全天画像を公開

「きぼう」船外実験プラットフォームから観測
2009年8月18日プレスリリース

 理研と(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月15日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟 船外実験プラットフォームに設置した全天X線監視装置「MAXI(マキシ)(Monitor of All-sky X-ray Image)」による初画像の取得に成功した。
 MAXIは1997年4月に「きぼう」の初期利用テーマとして理研が提案したプロジェクトで、JAXAや理研のほか、大阪大学、東京工業大学、青山学院大学、日本大学および京都大学などの協力のもとに開発された。ISSが地球を約90分で1周するのに合わせて、MAXIはX線を放出する全天の天体を観測できる。従来の全天X線観測衛星の10倍の高感度でX線を検出できるため、これまで観測できなかった銀河系外のX線天体も観測可能だ。
 今年7月16日にスペースシャトルで打ち上げられたMAXIは、若田光一 宇宙飛行士らによるロボットアーム操作で「きぼう」に取り付けられ、8月3日から観測の準備を行ってきた。そして、8月15日15時00分から16時30分までの90分間観測を行ったところ、初画像の取得に成功()。今後、このような観測を繰り返し、全天で1000個を超えるX線天体の数時間から数ヶ月にわたるX線の強度変化を90分に1回の間隔で監視し、いわばX線による全天の動画を撮影する。さらには、変動する全天X線源のカタログを作成し、これまでに知られていなかった暗いブラックホールや中性子星などを検出するとともに、活動銀河など激動する宇宙の姿を明らかにすることを目指す。

図 MAXIによる初画像とそこに見られる主要なX線天体