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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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共生細菌から生物界で最小となるゲノムを発見 - キジラミに共生する細菌カルソネラの全ゲノム塩基配列決定 - |
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| 平成18年10月13日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
カルソネラは、半翅目昆虫「キジラミ」※1の共生細菌で、キジラミ体腔内の特殊な細胞(菌細胞)の細胞質内で生きており、菌細胞の外では生存できません。大腸菌などと同様γ-プロテオバクテリアに属し、腸内細菌を起源とするとされますが、宿主細胞内に侵入したあとは2億年にわたりキジラミの親から子へと垂直感染のみによって受け継がれてきたと考えられています。 今回北米産のキジラミの一種を用い、カルソネラの全ゲノム塩基配列を決定したところ、そのサイズはこれまで最も小さいとされていたブフネラ(アブラムシ共生細菌)の一系統のゲノム(45万塩基対)の3分の1となる16万塩基対と極端に縮小していることが明らかになりました。このゲノムは単に遺伝子の数が少ないだけではなく、遺伝子の長さが短く、さらに遺伝子同士がオーバーラップしているという、これまでに知られていなかった極限まで切り詰められた特殊な構造を示しました。 ゲノムからは生命活動を維持するのに必須と思われる遺伝子の多くが失われており、宿主昆虫の遺伝子やそれに由来する代謝産物への大幅な依存が示唆されます。しかし、細菌に特異的なプロセスにかかわる遺伝子は昆虫から確保できません。このためミトコンドリアや葉緑体といったオルガネラの例で見られるように、宿主核へ遺伝子が転移している可能性も考えられ、今後の研究の展開で共生細菌のオルガネラ化※2機構の解明につながると期待されます。 本研究成果は、米国の科学雑誌『Science』(10月13日号)に掲載されます。
<補足説明>
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