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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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光や電気で遺伝子制御の決め手「メチル化」を診る - メチル化シトシンの直接標識システムを完成 - |
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| 平成19年4月3日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
現在のDNAメチル化判定法※2では、亜硫酸水素塩(bisulfite)や制限酵素が主として用いられていますが、DNAの思わぬ分解や反応時間の長さなどが問題となっています。また、メチル化したシトシンとそうでないシトシンを目に見える形で区別する方法は、限られていました。 研究ユニットは、オスミウム※3という金属試薬がもつ酸化力を応用し、メチルシトシンに安定なDNA−金属複合体(オスミウム錯体)を形成させ、塩基配列の中の特定のシトシンで、メチル化しているかどうかを、蛍光や電気シグナルの強さで1〜3時間の短時間で判別できるようにしました。また、DNAと金属錯体との複合体形成反応の起こりやすさが、メチル基の有無に応じて大きく異なることを見いだしました。この複合体を構成する部品で、複合体形成を補助する役割を持つ「ビピリジン※4」と呼ぶ金属配位子※5に、色素や電気応答性素子を連結することで、シトシンメチル化を蛍光や電気シグナルを用いて検知することが可能になりました。具体的には、1本鎖状態にした標的遺伝子サンプルに、オスミウム、ビピリジン配位子、活性化剤を加えて1〜3時間室温で静置し、その後ビピリジン配位子に好みの応答素子を連結する実験で性能を確認しました。この手法では、従来法(特にbisulfite法)に比べて大幅に反応時間が短縮でき、また遺伝子サンプルの切断などの損傷が起こりません。 研究ユニットは、反応だけでなく金属配位子も新たに開発し、好みのシグナルを使って配列特異的にメチル化を判定する方法を構築しています。遺伝子のメチル化は、「エピジェネティクス※6」という遺伝子発現の制御に関わる重要な役割を果たしており、細胞の運命やがん化に強く影響します。今回開発した方法は、将来、簡便ながん診断に威力を発揮すると期待されます。 本研究成果は、米国の科学雑誌『Journal of the American Chemical Society』(5月12日号)に掲載されます。
<補足説明>
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