理化学研究所プレスリリース
カルシニューリン(酵素)の複雑な活性制御機構の謎を解く

図1 カルシニューリンの活性制御機構
上: これまで考えられていたカルシニューリンの活性制御機構
カルシウムによって活性化されたカルシニューリンは、自身の阻害因子Rcn1を合成する。一方、Rcn1はリン酸化されるとカルシニューリンを活性化する。このように、Rcn1はリン酸化されると阻害因子から活性化因子へと変換されると考えられていた。
下: 研究ユニットが解明したカルシニューリンの活性制御機構
カルシウムで活性化されたカルシニューリンは、自身の阻害因子Rcn1を合成する(阻害因子の合成経路)。カルシニューリンは、リン酸化したRcn1を脱リン酸化することによりRcn1を安定化する(分解抑制経路)。この二つの経路は細胞内のRcn1の量を増加させ、その結果、カルシニューリン活性を阻害する。一方、カルシウムはリン酸化酵素Mck1を活性化し、Rcn1をリン酸化する。リン酸化されたRcn1はSCFCdc4ユビキチンリガーゼに依存して分解され(分解経路)、その結果、カルシニューリンは活性化する。カルシウムは、これら3つの経路を動かしながらカルシニューリン活性を調節している。
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