| ※1 |
ブロモデオキシウリジン |
| ブロモデオキシウリジン(BrdU)は、チミジン誘導物質であり、DNA複製期の細胞核にチミジンの代わりに取り込まれる。細胞や組織を固定後、抗BrdU抗体を用いてDNA複製、すなわちS期に突入した細胞を検出する。 |
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| ※2 |
Cdt1 |
| Cdc10 dependent transcript 1の略。DNA複製のライセンス化制御因子。真核細胞のゲノムは複数の染色体から構成されており、複数の複製開始点が存在している。それら複数の開始点すべてから、1回の細胞周期で1回のみ複製が起こるように厳密に制御しているシステムが“ライセンス化”である。Cdt1は、G1期において複製開始点に局在しており、複製のライセンス化に非常に重要な役割を担っている。G1期に発現量が高く、それ以外の時期にはユビキンチン−プロテアソーム系により分解されている。 |
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| ※3 |
Geminin |
| DNA複製のライセンス化阻害因子。S期に突入し、一度複製が開始されたゲノムの複製開始地点に再びライセンス化因子が結合しないように機能することで、正常なDNA複製の監視役をしている。S期に発現量が増加し、複製と同時にCdt1と結合して、複製開始地点からCdt1を引きはがすことで機能阻害をすると考えられている。M期からG1期にかけては、ユビキンチン−プロテアソーム系により分解されるため、Cdt1によるライセンス化が可能になる。 |
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| ※4 |
ユビキチン-プロテアソーム系 |
| ユビキチンは、タンパク質を分解に導く目印として作用し、プロテアソームはユビキチンで修飾されたタンパク質を選択的に破壊する細胞内装置である。タンパク質のユビキチン化には、各々のタンパク質を特異的に認識するユビキチン化酵素が働いており、細胞周期特異的に機能するものも多い。今回の研究では、G1期に特異的に働くユビキチン化酵素であるAPC/Ccdh1によりGemininの分解を導き、逆にS/G2/M期に特異的に働くユビキチン化酵素であるSCFskp2によりCdt1の分解を促している。 |
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| ※5 |
mKO2 |
| monomeric Kusabira-Orange 2の略。イシサンゴに属するヒラタクサビライシ(Fungia concinna)よりクローニングされた新規蛍光タンパク質。 2004年、理研脳科学総合研究センターの細胞機能探索技術開発チーム(宮脇敦史チームリーダー)およびアマルガム社により単離された。オレンジ色の蛍光を発し、pH安定性を示す。励起極大が551nm、蛍光極大が565nm。 |
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| ※6 |
mAG |
| monomeric Azami-Greenの略。イシサンゴに属するアザミサンゴ(Galaxeidae coral)よりクローニングされた、緑色の蛍光を発する蛍光タンパク質。2003年、理研脳科学総合研究センターの細胞機能探索技術開発チーム(宮脇敦史チームリーダー)およびアマルガム社により単離された。励起極大が492nm、蛍光極大が505nm。共焦点レーザー顕微鏡に装着されている473nmの固体レーザーにより効率よく励起され、個体の長時間イメージング観察が可能である。 |
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| ※7 |
インキュベーター顕微鏡 |
| 培養細胞にとって一番環境の良いCO2インキュベーターの中で、数週間に渡る細胞の経過観察を可能にした蛍光顕微鏡。生命科学の解明、創薬研究、再生医療などの研究に用いられる。インキュベーションイメージングシステムとしてオリンパス社において製品化されており、理研脳科学総合研究センターに2007年6月開設された「理研-BSIオリンパス連携センター」の主要機器に位置付けられている。 |
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| ※8 |
タイムラプスイメージング |
| 経時的画像記録のこと。細胞や組織を顕微鏡下において経時的に観察する。端末から顕微鏡とCCDカメラを制御することにより、経時的に画像を取得・保存していく。それらの画像を繋ぎ合わせて動画を作成すると、生きた細胞や組織の動態を“観る”ことができる。 |
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| ※9 |
血行性 |
| 腫瘍塊(がん)などが血管(主に静脈)に入り、血液によって運ばれること。リンパ管を通じて運ばれることを、リンパ行性という。 |
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| ※10 |
神経前駆細胞 |
| 神経細胞への分化能を保持した細胞。発生初期の脳原基においては多く存在しており、細胞周期も回っている。その細胞周期の“場”と“タイミング”により運命が決定されていく様が、最近のいくつかの研究により明らかになってきている。マウスの場合、胎生13日(図6、図7)では、多くの神経前駆細胞が緑色の蛍光を発しており、細胞周期が進行しているのに対して、胎生19日になるとほとんどの細胞は、赤色で停止している(神経終末分化、G1/G0休止状態。データは示していない)。 |