| ※1 |
グリチルリチン |
| マメ科植物カンゾウの地下部に含まれる主活性成分(砂糖の150〜300倍の甘味を持つといわれる)。低カロリーであることから、メタボリック症候群の予防に役立つとして注目されている。肝機能補強機能、抗ウイルス作用などが知られている。化合物としてはトリテルペンサポニンに分類される。 |
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| ※2 |
オールジャパンの研究体制 |
| 国内のカンゾウ研究者が集まり、2005年から開始した「カンゾウ勉強会」を中心に、グルチルリチン生合成分子機構の解明に向けて、生物有機化学的手法、分子生物学的手法、組織培養法などの情報交換を行って来た。本論文の共著者となった研究機関以外に、かずさDNA研究所、理研オミックス基盤研究領域、北海道医療大学、独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物研究センター、岩手医科大学などの研究者が関わっている。 |
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| ※3 |
チトクロームP450 |
| タンパク質と鉄錯体のヘムからなり、鉄原子が酸素分子を結合することで、さまざまな分子に酸素を添加する働きを持つ酵素群。ヘムの鉄原子に一酸化炭素が結合すると450nmの波長の光を吸収する色素(Pigment)という意味から、P450と名前がつけられている。これまで約7,000種類近くのP450が生物界において発見されている。シロイヌナズナおよびイネのゲノム解析から、植物のゲノム遺伝子の約1%がP450の遺伝子で占められることが明らかになっており、P450が植物二次代謝産物の多様化に深く関与していることがうかがえる。P450タンパク質は、アミノ酸配列が40%以上一致すると同一ファミリーに、55%以上一致すれば同一サブファミリーに分類されるのが原則である。 |
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| ※4 |
トリテルペンサポニン |
| 炭素数5のイソプレン単位を6つ持ち、計30の炭素数で構成されている化合物群をトリテルペンという。トリテルペンに糖が結合した化合物群をトリテルペンサポニンと呼び、一部の双子葉植物に蓄積している。カンゾウのグリチルリチン、チョウセンニンジンのジンセノサイド類、サイコのサイコサポニン類など、重要な薬理作用を持つものが知られている。 |
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| ※5 |
cDNAライブラリーとEST |
機能のある遺伝子として発現しているmRNAを、人工的にコピーした相補的(complementary)DNAをcDNAと呼び、特定の細胞や植物のcDNAをすべて集めたライブラリーを作製し、研究で広く使われている。またcDNAライブラリーのうち末端の数百塩基程度の配列を決定したものを、EST(Expressed Sequence Tag)と呼ぶ。
ウラルカンゾウのcDNAライブラリーおよびESTは、かずさDNA研究所と理研ゲノム科学総合研究センター遺伝子構造・機能研究グループ(2008年4月より理研オミックス基盤研究領域に改組)との協同研究の中で整備した。 |
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| ※6 |
バキュロウイルス/昆虫細胞系 |
| バキュロウイルスは、昆虫細胞に感染する2本鎖DNAウイルスで、核多角体病ウイルスとも呼ばれる。感染細胞内でポリヘドリンと呼ばれるタンパク質を大量に合成し、感染後期には全細胞タンパク質の約半分近くにも達する。ポリヘドリン遺伝子の強力なプロモーターの下流に外来遺伝子を連結し、昆虫細胞に感染させることで、昆虫細胞内で組み換えタンパク質の合成を行うことができる。 |
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| ※7 |
ミクロソーム画分 |
| 細胞を破砕した後に遠心分離して得られる、小胞体、細胞膜、ゴルジ体膜などを含む画分。高等植物では、ほとんどのP450タンパク質は小胞体膜上に局在するため、ミクロソーム画分に含まれる。 |