| ※1 |
X線顕微鏡 |
| 可視光に比べて波長の短いX線を使って物体を観察する顕微鏡。X線は波長が短いため、高い空間分解能が可能となる。厚みのある物体の内部構造の観察に有利である。これまで、X線レンズを用いた顕微鏡が主に使われてきたが、性能のよいX線レンズの作製は技術的に難しく、空間分解能の高度化の制限となっていた。近年になり、コヒーレントX線を用いたレンズを必要としないX線顕微鏡が実現し、レンズ性能による制限を打破するX線顕微鏡として、世界的な注目を集めている。 |
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| ※2 |
細胞小器官 |
| 細胞の内部で特に分化した形態や機能を持つ構造の総称。オルガネラとも呼ばれる。核、染色体、小胞体、ゴルジ体、エンドソーム、リソソーム、ミトコンドリア、葉緑体、ペルオキシソームなどがある。 |
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| ※3 |
コヒーレントX線回折 |
| 干渉性の優れたX線(コヒーレントX線)を試料に照射した際に起こるX線の散乱現象。コヒーレントX線回折パターンは、試料の原子レベルでの構造の違いにも敏感であり、これを利用して試料構造を可視化することができる。SPring-8のような最先端の放射光施設の出現により、近年、実験が可能となった。コヒーレントとは、干渉性の優れた、位相のそろった波を意味する。 |
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| ※4 |
大型放射光施設SPring-8 |
| 理研が所有する、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高輝度の放射光を生み出す施設。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8 GeVに由来する。放射光(シンクロトロン放射光)とは、荷電粒子が磁場の中で曲がる際に放射される光の一種。SPring-8では、周回する電子群のサイズが小さいことや高い安定性のため、干渉性の優れたX線が得られる。 |
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| ※5 |
干渉性の優れた高輝度のX線 |
| X線は電磁波の一種で、山と谷をもつ。干渉性の優れた波とは、波の山と谷がそろった状態である。このような波が重ね合わさると、波が強め合ったり弱め合ったりして、きれいな干渉縞ができる。高輝度とは、干渉性のよいX線の強度が強いことを意味する。 |
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| ※6 |
X線CT |
| さまざまな角度から撮影した試料のレントゲン写真から、試料の3次元画像を再構成する手法。X線コンピュータ断層撮影とも呼ばれる。病院での臨床検査や、産業界での非破壊検査に広く使われている。この技術を開発したイギリスのゴッドフリー・ハウンズフィールド(Godfrey N. Hounsfield)とアメリカのアラン・コーマック(Allan M. Cormack)は、1979年にノーベル医学生理学賞を受賞した。 |
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| ※7 |
X線自由電子レーザー |
| 完全な干渉性をもつ次世代のX線発生装置。日・米・欧で建設が進められている。日本では、理研が財団法人高輝度光科学研究センターと協力して、SPring-8キャンパス内に建設中である。国家基幹技術の1つに指定されている。 |
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| ※8 |
膜タンパク質 |
| 細胞や細胞小器官の膜に関連したタンパク質。市販されている薬の60%以上が膜タンパク質に作用する物質であることから、膜タンパク質の解析が新薬開発の成否を握っている。しかし、多くの膜タンパク質は結晶化が困難であるため、構造や作用がよく分かっていないものが多い。 |
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| ※9 |
位相差顕微鏡 |
| 試料中での波面のゆがみ(位相差)を見ることのできる顕微鏡。無染色の生物試料など透明な試料を観察することができる。光学顕微鏡で世界初の位相差顕微鏡を開発したオランダのフリッツ・ゼルニケ(Frits Zernike)は、1953年にノーベル物理学賞を受賞した。 |
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| ※10 |
アンジュレーター |
| 加速された荷電粒子の直線軌道上に沿って磁極を上下に配置して、その間を通り抜ける電子を周期的に小さく蛇行させて、明るい光を作り出す装置。SPring-8では、理研のX線自由電子レーザー計画推進本部 光源開発グループの北村英男グループディレクターらが開発した世界最高性能のアンジュレーターが使われている。 |
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| ※11 |
フェムト秒 |
| 1,000兆分の1秒が1フェムト秒。1フェムト秒は、光の速さ(秒速約30万キロメートル)でも0.3マイクロメートルしか進むことができないほどの極短時間。 |
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| ※12 |
パルス幅 |
| 一定の短い持続時間を持った波や信号。その持続時間をパルス幅という。 |