研究紹介

生命機能科学研究センター

染色体分配研究チーム

チームリーダー 北島 智也 (Ph.D.)
北島 智也 (Ph.D.)

卵母細胞は減数分裂を行うことで卵子となります。卵子は受精して細胞分裂を繰り返すことで、やがて個体となります。私たちの研究室では、マウス卵のハイスループットかつ高解像度ライブイメージング技術、顕微操作技術、遺伝学的手法を組み合わせることで、卵母細胞の減数分裂と受精卵の体細胞分裂における染色体分配を研究しています。卵母細胞が行う最初の分裂が減数第一分裂です。このときの染色体分配はエラーが多く、その頻度は母体年齢とともに上昇します。続いて受精時に減数第二分裂が、受精後にはDNA複製を経て体細胞分裂が行われ、それぞれで染色体が分配されます。私たちは、これら3回の連続した細胞分裂における、異なる染色体分配のロジックを明らかにしていきます。卵母細胞の減数第一分裂における染色体分配の機構を明らかにし、なぜこの分裂で特にエラーが多く、しかも年齢とともにその頻度が上昇するのかを理解します。続く減数第二分裂、体細胞分裂のそれぞれの機構と比較することで、細胞が染色体分配の戦略を柔軟に使い分ける様を見出していきます。これらの研究から得られた成果を、さらに生殖医療分野との共同研究に活かしていきます。

研究主分野

生物学

研究関連分野

総合生物

キーワード

  • 染色体
  • 減数分裂
  • 卵母細胞
  • 卵子

主要論文

「*」は、理研外のみでの成果です。
  1. Kyogoku, H. and Kitajima, T.S.:
    "Large cytoplasm is linked to the error-prone nature of oocytes."
    Developmental Cell 41(3), 287-298 (2017)
  2. Sakakibara Y, et al.:
    "Bivalent separation into univalents precedes age-related meiosis I errors in oocytes."
    Nature Communications 6:7550 (2015)
  3. Yoshida S, et al.:
    "Inherent instability of correct kinetochore-microtubule attachments during meiosis I in oocytes."
    Developmental Cell 33(5), 589–602 (2015)
  4. Kim J, et al.:
    "Meikin is a conserved regulator of meiosis-I-specific kinetochore function."
    Nature 517(7535):466-471 (2015)
  5. Solc P, et al.:
    "Multiple requirements of PLK1 during mouse oocyte maturation."
    PLOS ONE 10(2): e0116783 (2015)
  6. Kyogoku H, et al.:
    "Nucleolus Precursor Body (NPB): A Distinct Structure in Mammalian Oocytes and Zygotes."
    Nucleus 5(6):493-498 (2014)
  7. *Kitajima TS, et al.:
    "Complete kinetochore tracking reveals error-prone homologous chromosome biorientation in mammalian oocytes."
    Cell 146, 568-81 (2011)

メンバーリスト

主宰者

北島 智也
チームリーダー

メンバー

吉田 周平
研究員
COURTOIS Aurelien
研究員
森 雅志
研究員
京極 博久
基礎科学特別研究員
DING Yi
リサーチアソシエイト
濱田 香
テクニカルスタッフⅡ

お問い合わせ先

〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3 理研BDR 発生・再生研究棟C 4階

tkitajima [at] cdb.riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。

関連リンク

最新の研究成果

2018年5月11日: 報道発表資料
卵子の染色体を守る新たな仕組み

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