研究紹介

多細胞システム形成研究センター

感覚神経回路形成研究チーム

チームリーダー 今井 猛 (Ph.D.)
今井 猛 (Ph.D.)

哺乳類の中枢神経系は膨大な数の神経細胞から成り立っています。発生過程で神経細胞はどのようにして個性を獲得し、正しく配線し、機能的な神経回路を作り上げるのでしょうか?これらの問題を解くため、我々はマウス嗅覚系をモデルに研究を行っています。マウス嗅覚系では、異なる嗅覚受容体を発現する約1,000種類もの嗅神経細胞が匂い分子の検出を行っています。脳の嗅覚一次中枢である嗅球には、1,000種類の嗅神経細胞に対応して、1,000対の糸球体とよばれる入力部位があります。そして、嗅球内ではそれら1,000種類の入力が複雑な情報処理を受けたのち、嗅皮質へと出力されます。こうした神経回路は必ずしも厳密な設計図に基づいて作られるというわけではなく、細胞間相互作用や生後の神経活動に基づいて自律的に構築されることが明らかになりつつあります。嗅球の研究を通して、一見複雑な神経回路を作り出すシンプルなルールを見出すことが我々の目標です。

研究主分野

総合生物

研究関連分野

生物学

キーワード

  • 神経発生
  • 嗅覚
  • コネクトミクス
  • 神経回路

主要論文

  1. Murai A., et al.:
    "Distorted coarse axon targeting and reduced dendrite connectivity underlie dysosmia after olfactory axon injury."
    eNeuro 3.e0242-16 (2016)
  2. Ke M. T., et al.:
    "Super-resolution mapping of neuronal circuitry with an index-optimized clearing agent."
    Cell Rep 14.2718-2732 (2016)
  3. Imai T.:
    "Construction of functional neuronal circuitry in the olfactory bulb."
    Semin Cell Dev Biol 35C.180-88 (2014)
  4. Nakashima A, et al.:
    "Agonist-independent GPCR activity regulates anterior-posterior targeting of olfactory sensory neurons."
    Cell 154.1314-25 (2013)
  5. Ke M. T, et al.:
    "SeeDB: a simple and morphology-preserving optical clearing agent for neuronal circuit reconstruction."
    Nat Neurosci 16.1154-61 (2013)

メンバーリスト

主宰者

今井 猛
チームリーダー

メンバー

KE Meng-Tsen
研究員
岩田 遼
訪問研究員

お問い合わせ先

〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
理研CDB 研究棟C 5階

imai [at] cdb.riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。

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