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2017年5月19日

理化学研究所

平成29年度の和光地区一般公開を開催しました!

国が定める科学技術週間の4月22日(土)に、和光地区一般公開を開催しました。
理化学研究所は日本で唯一の自然科学の総合研究所で、今年創立百周年を迎えました。
多くの方に、物理学や化学、生物、工学、計算科学、脳科学など幅広い分野の基礎から応用までの研究現場をご覧いただき、最先端科学・技術に親しみ、理解を深めていただくための公開です。
「理研が生み出す研究成果が、私たちの未来を切りひらく」と題して約100の研究室を公開し、講演会などの各種イベント、小さなお子さんにも楽しんでいただける体験イベントも開催しました。
今年は、あまり天候が良いコンディションではありませんでしたが、約8,200名の皆さまに足を運んでいただき、盛況のうちに終了することができました。
本当にありがとうございました。

それでは、今年度の一般公開の様子についていくつかご紹介したいと思います。

特別講演会やサイエンスレクチャーを実施「ニホニウム」、「理研百周年」についても

3つの特別講演会(各1時間)と6つのサイエンスレクチャー(各30分)を実施し、理化学研究所の最先端の研究を紹介しました。
その中で、今年は特に多くの関心が寄せられている、日本発・アジア初となった113番の新元素「ニホニウム」命名に関しての特別講演会や、今年3月に創立百周年を迎えた理化学研究所の百年の足跡をたどったサイエンスレクチャーなども実施しました。
参加された皆様の関心も高く、質疑応答等も活発に行われていました。
理化学研究所の百年は、第二次世界大戦などもあり、必ずしも順風の時ばかりではありませんでしたが、逆風を乗り越え、日本の科学技術を支えて新元素の発見などの成果につなげてきた高い志を感じていただけたことと思います。
このほかの講演会やサイエンスレクチャーも立ち見が出る大盛況ぶりで、会場外に設置した発表スライドのモニター前にも多くの方が集まり、熱気に溢れたものとなりました。

写真:満席のサイエンスレクチャーの会場 満席のサイエンスレクチャーの会場
写真:サイエンスレクチャー会場外のモニター 多くの方が集まっている会場外のモニター

子供はもちろん、大人も研究者も童心に帰って楽しんでいました

一般公開では、普段はなかなか見たり触れたりできない研究現場や研究内容、会うことができない研究者と身近に接することができるのも大きな魅力です。
初めて聞いた研究内容、ニュースなどでチラッと聞いたようなこと、前から気になっていたことなどについて、直接、研究者に疑問をぶつけ、話し合うことができます。各研究紹介の会場で、熱心な遣り取りが進んでいました。
研究者にとっても、興味を持って聞きに来てくださる皆さんとお話することで励みになったり、気付くことがあったりと、とても楽しく刺激的な1日です。
各研究室とも工夫を凝らし、お子様から大人まで、幅広い年齢を対象にした体験工作なども準備し、この日ばかりは、お子さんはもちろん、来場した皆さんと研究者の誰もが普段とは違う時間を子供のころの目の煌めきで一所懸命取り組み、童心に帰ったように楽しむ姿が見られました。

写真:パネル前での研究紹介 パネル前での研究紹介
写真:脳パズルをつかって脳全体の構造を見ている 脳科学総合研究センター 局所神経回路研究チーム、脳パズルをつかって脳全体の構造を見ている
写真:フラーレンを作ろうの参加者の様子 体験型イベント「フラーレンを作ろう」
写真:フラーレン

来年もお待ちしています

今年も、各研究室が創意を凝らした内容で、「1日じゃ回りきれない!」と好評で盛りだくさんの和光地区一般公開となりましたが、来年も科学技術週間に合わせて4月21日(土)に開催する予定です。さらに1年進歩した理化学研究所を見て体験してください。是非、ご来所下さい!お待ちしています。


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