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2017年9月1日

理化学研究所

「産業界との融合的連携研究制度」の2018年度(平成30年度)研究課題を募集

理化学研究所(松本紘理事長)は、「産業界との融合的連携研究制度」の2018年度新規研究課題の募集を、2017年9月1日から開始します。本制度は、理研産業連携本部イノベーション推進センター(藤田明博センター長)が、産業界との新しい連携の形として2004年度から展開しているものです。企業主導のもと、研究課題の提案とチームリーダーの受け入れ、理研内での時限的研究チームの編成など、企業側主導を重視した研究制度です。募集内容に関する企業向け説明会を、2017年9月19日(火)に神戸、9月26日(火)に東京で行います。ぜひお越しください。

理研は、創出した幅広い分野の研究成果や最先端技術を広く社会に普及する、または技術移転を行うなど、研究成果の社会還元を実現するための取り組みを行っています。このような技術移転を効果的に進めるには、リレー競技の"バトンゾーン"のような、理研の研究者と企業の研究者が、一定の期間、同じ方向に全力で突き進む場が必要です。研究の場を提供することで、産業・社会との関係の一層の強化を図り、日本の産業技術の新しい展開に貢献します。

本制度では、(1)企業のニーズに基づいた研究テーマの設定、(2)研究計画の共同作成、(3)企業からのチームリーダーの受け入れ、(4)理研と企業の研究者が参加する時限付きの研究チームの編成、(5)理研の研究設備などの活用、(6)研究予算は企業と理研の両者で負担する、という特徴のもと、企業と理研が一体的に連携研究を実施します。現在、採択した課題について、12チームが研究を行っています。

今回、新たに2018年度に開始する課題を数テーマ募集します(提出締切:2017年11月9日(木)必着)。募集に伴い、9月1日から、ホームページに募集要項などの詳細を掲載するとともに、事前相談窓口を開設します。

産業界との融合的連携研究制度について

産業界との融合的連携研究制度は、これまでに理研で蓄積してきた、あるいは、新たに生まれつつある研究資産を活用して、企業のニーズに適合した研究課題について、企業主導で共同研究を実施することを特徴としています。本制度は、企業と理研が一体となって研究を進める「パラレルモデル」を具現化したものです。パラレルモデルとは、公的研究機関が生み出した有望な技術や特許を企業が受けて、それを実用化するという「リニアモデル」に対し、研究機関と企業が基礎研究から実用化研究まで、共に並走して研究開発を進めるもので、前走者(理研)が次走者(企業)にバトン(技術や特許)を渡すために、1つの場所で、同じ方向に向かって全速力で走る場、つまり陸上競技のリレーの「バトンゾーン」に例えています。

(本制度の詳細:産業界との融合的連携研究制度 ・ 産学連携の挑戦者たち)

企業向け説明会

本件公募に関する説明会を下記のとおり実施します。
会社名、所属、参加者氏名及び連絡先を記載の上、各回申込期限までにEメールにてyugorenkei [at] riken.jp (※[at]は@に置き換えてください。)までお申し込み下さい。

<関西地区>

  • 日時:平成29年9月19日(火)14:00~15:00
  • 場所:理研神戸事業所 神戸MI R&Dセンター2F大会議室
    (〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町6-7-3)
  • 申込期限:平成29年9月15日(金)

<関東地区>

  • 日時:平成29年9月26日(火)13:30~14:30
  • 場所:理研東京連絡事務所 会議室3.4
    (〒103-0027 東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング 15階)
  • 申込期限:平成29年9月25日(月)

募集条件とスケジュール

応募条件

理研の研究成果および研究基盤を活用して、実用化・製品化を目指す課題。

スケジュール

9月1日(木)

提案募集開始

9月19日(火)

公募説明会(神戸)

9月26日(火)

公募説明会(東京)

11月9日(木)

提案募集締切

12月~3月

提案採択可否採択、研究計画書作成、研究契約協議

4月

研究契約締結、研究チーム設置、研究開始

理研の各研究室、研究チームなどの研究内容については、研究紹介ページを参照。

【アクセス方法】
①トップページ→ページ右上のサイト内検索でキーワード入力→該当研究室へ。
②トップページメニュー「研究紹介」内「研究室主宰者等一覧」(50音順で掲載) → 研究室名をクリック → 研究室紹介(研究室プロフィール、研究テーマ、主要論文、研究室HP(ある場合))を掲載。

融合的連携研究制度のもとで研究を行っているチーム(2017年8月末現在)

  • 眼疾患クラウド診断融合連携研究チーム(株式会社トプコン)
  • トランスポーター評価系研究チーム(株式会社ジェノメンブレン)
  • 人工ワクチン研究チーム(動物アレルギー検査株式会社)
  • 牛白血病ワクチン開発チーム(株式会社微生物化学研究所)
  • 四次元多細胞動態解析システム開発チーム(カールツァイスマイクロスコピー株式会社、アンドールテクノロジーLtd)
  • 水素フィルター研究チーム(株式会社アツミテック)
  • 植物新育種技術研究チーム(日本たばこ産業株式会社)
  • 三次元ゲル線量計研究チーム(日産化学工業株式会社)
  • 次世代臓器保存・蘇生システム開発チーム(株式会社SCREENホールディングス)
  • ガラス成形・光学シミュレーション研究チーム(インテグレーションテクノロジー株式会社)
  • 糖鎖ターゲティング研究チーム(株式会社糖鎖工学研究所)
  • ボクセル情報処理システム研究チーム(日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社)

上記のほか、これまでに32チームが本制度による研究を終了し、現在、それぞれの企業において製品開発などが進められています。

問い合わせ先・事前相談窓口

国立研究開発法人理化学研究所
産業連携本部 イノベーション推進室
担当:近藤、筒、大須賀
Tel: 048-462-5459
Email: yugorenkei [at] riken.jp (※[at]は@に置き換えてください。)

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