『理研ニュース』2018年9月号、本日発行しました!
今月の「研究最前線」は、植物が乾燥に耐える仕組みを細胞レベルで解き明かす研究と、動物の細胞を色分けしたり、発光させたりして観察する技術の最前線を紹介します。
日照りや高温などの環境ストレスを受けても、植物たちは動いて逃げることはできません。神経系を持たない植物はどのように乾燥を感知し、根から茎や葉に情報を伝達し、身を守っているのか。モデル植物であるシロイヌナズナの遺伝子を手掛かりに、まったく新しい知見が得られようとしています。そしてこれらの研究は、乾燥に強いイネを生み出すことにも役立っています。
ヒトやマウスの細胞を分裂や休止などの周期ごとに色分けする技術は、例えば抗がん剤など細胞の増殖にかかわる病気の薬を開発するために活用されています。色分けの秘密は細胞周期の特定の時期に、特定のタンパク質が分解されること。このほか、遺伝子操作と人工発光酵素によって生きて活動している動物の脳細胞を発光させ、自然な状態で観察する技術についても取材しました。
ぜひご覧ください!
目次
- 研究最前線
乾燥に耐える植物の新戦略を発見
蛍光と発光の技術で生命現象を可視化する - SCIENCE VIEW
球面収差フリーで生体深部を鮮明に観察するシステムを産業連携で開発 - 特集
「計算の計算による計算のための科学」を推進する - TOPICS
「科学講演会」を東京・丸の内で開催 - 原酒
微生物との関わり