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2019年9月11日

理化学研究所

函館にて「理研サイエンスレクチャー」を開催しました

理化学研究所は8月25日(日)、「はこだて国際科学祭2019」(サイエンス・サポート函館主催)のイベントの一つとして「理研サイエンスレクチャー」を開催しました。
理研は昨年「理研科学講演会in函館」の開催を予定していましたが、2018年9月6日(木)に発生した北海道胆振東部地震により、取りやめにした経緯があることから、今回のサイエンスレクチャーの開催につながりました。

市橋泰範チームリーダーの写真

レクチャーはバイオリソース研究センター 植物- 微生物共生研究開発チームの市橋泰範チームリーダーにより「微生物の力を利用して農業へ貢献する研究」をテーマに行われました。市橋チームリーダーは、菌根菌とよばれる植物種と共生して土壌中の養分を根に供給する微生物を中心に、研究の現状と未来の農業についてお話しし、また研究中の菌根菌などがバイオリソースとして世の中の研究に貢献できるようにすることと、いろんな企業との連携により地球にやさしく人類に役立つリソースづくりにまい進しているとの抱負を話しました。

ひとつ目の講演は「生命現象と「光」」と題し渡邉朋信チームリーダー(生命機能科学研究センター 先端バイオイメージング研究チーム)が講演しました。光を当てるだけで細胞の中身がわかるようにすることに挑戦している渡邊チームリーダーは、散乱光から得られるスペクトル(色情報)のうち、ラマン散乱を使って細胞の識別や分類が出来るのではないかと考え、その実験方法や観測結果などを紹介いたしました。これらの技術はiPS細胞を用いた疾患予測への応用にも使うことが出来ます。

講演会場には、多くの高校生や農業に携わっている方を含む80人ほどの方が集まり、レクチャー後も演者の周りに人だかりができ、多くの質問が飛び交っていました。この場を借りて「はこだて国際科学祭」の事務局の皆さまや直接会場に足を運んでくださった来場者の皆様にお礼を申し上げます。

「はこだて国際科学祭2019」 理研サイエンスレクチャー 看板の写真  講演会場の写真

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