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2021年11月12日

理化学研究所

有馬孝尚チームリーダーが「仁科記念賞」を共同受賞

有馬孝尚チームリーダーの写真

有馬孝尚チームリーダー(創発物性科学研究センター 強相関量子構造研究チーム/東京大学大学院新領域創成科学研究科・教授)が木村剛教授(東京大学大学院新領域創成科学研究科)と共に、「2021年度(第67回)仁科記念賞」を受賞しました。
仁科記念賞は、故仁科芳雄博士の功績を記念して、日本で原子物理学とその応用に関して優れた研究業績をあげた比較的若い研究者を表彰するため、1955年に創設された賞です。毎年3件以内の研究業績に対して贈られます。
有馬チームリーダー・木村教授による『スピン誘起マルチフェロイクスの発見と開拓』での業績が評価され、受賞に至りました。TbMnO3という反強磁性体において、磁場を印加することで電気分極の制御が可能、と示したことが物性物理学における新たな分野「マルチフェロイクス」の急速な発展のきっかけにもなっています。

受賞者のコメント

はからずも受賞の栄に浴し、身に余る光栄です。スピン誘起マルチフェロイクスの研究は、全く不思議な現象についての謎をさまざまな実験手法を用いて解いていく過程そのもので、毎日のように心躍らせながら研究を進めてきました。今回評価していただいた研究成果は、共同受賞した木村教授はもちろんのこと、理化学研究所創発物性科学研究センターおよび放射光科学総合研究センター(当時)の多くの実験研究者や理論家の方々との議論、東北大学、東京大学の私の研究室のスタッフや学生の努力、中性子や放射光の施設の方々のご協力を通じてなしえたものです。これらの方々に深く感謝いたします。

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