環境データ及び環境負荷軽減への取り組み

化学物質管理

働く職員だけでなく、地域住民の皆様の安全を確保するため、研究に欠かせない化学物質の適正な管理に努めています。

所内で使用する化学物質を適切に管理しています。

試薬などの化学物質を一元的に管理できる「化学物質管理・検索システム」

試薬などの化学物質を一元的に管理できる「化学物質管理・検索システム」

研究過程で使用する化学物質は、性状・危険性・有害性などによって、法令による規制が定められています。特に有害性の高い物質については管理手順を作成しているほか、教育訓練などを通じて化学物質の適正な使用・管理を行っています。また、薬品の飛散や漏洩のないよう適切な実験施設や保管施設・保管庫を設置するとともに、特に揮発しやすい化学薬品については排気設備に接続された施設を使用するなど、環境への配慮にも努めています。さらに、試薬などの化学物質の入手から廃棄までの流れを一元的に管理できる「化学物質管理・検索システム」を構築し、和光事業所、横浜事業所、神戸事業所、播磨事業所で導入しています。今後、他の事業所にも同システムの導入を図るなど、化学物質の管理の更なる効率化に努めていきます。

「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(以下、化管法)」(PRTR制度)に準拠し、化学物質の把握・管理・改善を進めています。

化管法において報告の対象となる量の有害な化学物質を取り扱っているのは和光事業所のみで、2012年度は、クロロホルム、塩化メチレン、ノルマル-ヘキサンについて報告しています。なお、2011年度まで報告対象となっていたアセトニトリルについては、報告対象数量未満となりました。化管法のほか、各事業所では自治体の定める条例や指針などに基づく対象物質の取り扱い状況など、規定に従った化学物質の管理を行っているだけでなく、管理方法の自主的な改善も進めています。

化管法(PRTR制度)に基づく報告(和光事業所)

(kg)

  2010年度 2011年度 2012年度
排出量 移動量 排出量 移動量 排出量 移動量
  大気 下水道 所外 大気 下水道 所外 大気 下水道 所外
アセトニトリル 53 0 1,700 37 0 1,200 (31) (0) (940)※
クロロホルム 120 0.4 3,700 92 0.5 3,000 170 1.0 5,200
塩化メチレン 75 0.2 2,400 61 0.3 2,000 120 0.7 3,600
ノルマル
-ヘキサン
160 0 5,300 110 0 3,600 280 0 6,500

※報告対象数量未満のため、2012年度は報告対象外