
笹井 芳樹グループディレクター(発生・再生科学総合研究センター器官発生研究グループ)は、「多能性幹細胞からの自己組織化による脳および感覚組織の3次元形成とその原理」の研究業績が評価され、第12回「山崎貞一賞」(バイオサイエンス・バイオテクノロジー分野)を受賞されました。また、「器官発生の機序解明と試験管内再現」の研究により2012年度「武田医学賞」を受賞されました。山崎貞一賞は、材料、半導体及び半導体装置、計測評価、バイオサイエンス・バイオテクノロジーの4分野を対象に、論文の発表、特許の取得、方法・技術の開発等を通じて、実用化につながる優れた創造的業績をあげている研究者に、武田医学賞は医学界で顕著な業績を挙げ優れた貢献を果たされた研究者に贈呈されます。
贈呈式は、平成24年11月に都内で行われます。
受賞者のコメント
幹細胞からの分化組織がユニークな「材料」としても評価していただき、うれしく思います。さらに、高度な構築を目指して、研究に励みたいと思います。また、基礎基盤研究に医学的な価値を認めていただき、光栄に思います。不思議な器官の発生には、まだまだ判らないことが多く、これからもその解明に挑戦しつづけたいと思います。
略歴
1986年 | 京都大学医学部卒業 |
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1986年 | 神戸市立中央市民病院内科赴任(研修医) |
1988年 | 京都大学大学院医学研究科生理系入学 |
1993年 | 京都大学博士(医学) |
1993年 | カリフォルニア大学(UCLA)医学部客員研究員 |
1996年 | 京都大学医学部助教授(生体情報科学講座) |
1998年 | 京都大学再生医科学研究所教授 |
2000年 | 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター グループディレクター兼任 |
2003年 | 同上 グループディレクター専任(現職) |