理化学研究所 (理研) 情報基盤センターは6月16日、カリフォルニア大学サンタクルス校(UCSC)と共同し、広く用いられているUCSCゲノムブラウザ・データベースの日本ミラー(英語)を開設しました。欧州に次ぐ二番目の公式ミラーになります。
UCSCゲノムブラウザ・データベースにはおよそ100種もの生物に関するリファレンスゲノム配列が登録されており、1000人ゲノムプロジェクト(英語)、ENCODE (Encyclopedia of DNA Elements)プロジェクト(英語)、国際がんゲノムコンソーシアム(ICGC)(英語)、国際ヒトエピゲノムコンソーシアム(IHEC)(英語)、さらに理研が主催する国際FANTOM5プロジェクト※を含むさまざまなデータを自在に閲覧することができる世界で最大規模のゲノム情報データベースです。
ライフサイエンス分野の研究者のみならず、ゲノム情報を用いた医療やサービスを受ける私たちにとっても、近年ますます盛んに蓄積され公開されているゲノミクスデータ (ゲノムDNA塩基配列やその変動、個々のDNA塩基配列の機能的情報)を読み解くことは大変重要です。日本を含むアジア地域からの高速なアクセスが可能になることで、ゲノミクス研究の更なる展開が期待できます。

※国際FANTOM5プロジェクト
- 国際FANTOM5プロジェクト(英語)
- 2014年3月27日プレスリリース「ゲノム上の遺伝子制御部位の活性を測定し正常細胞の状態を定義」
- 2015年2月13日プレスリリース「遺伝子制御部位の活性はエンハンサーが先行」