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2018年3月13日

Team GREIが「Kobe×BRAVE Acceleration program」で受賞

2018年3月4日、5日に神戸市で開催された「Kobe×BRAVE Acceleration program」において、ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)次世代イメージング研究チームの本村信治副チームリーダー率いる「Team GREI(チーム・グレイ)」がBRAVE賞とコスモ・バイオ賞を受賞しました。

Kobe×BRAVE Acceleration programは、神戸医療産業都市を推進する神戸市とBeyond Next Ventures株式会社の事業化支援プログラム「BRAVE」が連携し、ライフサイエンスの領域などで提案されたビジネスプランを業界の専門家が指導し、さらに磨きをかけるプログラムです。今回BRAVE賞を受賞したチームは、2018年夏に東京で開催される「BRAVE 2018 SUMMER」に特別枠で参加することができ、事業化がさらに加速すると期待されます。

Team GREIは、CLSTで開発中のガンマ線イメージング装置「GREI(Gamma Ray Emission Imaging)」を用いた画像診断技術の実用化に向けて活動しています。本村副チームリーダーのほか、健康生き活き羅針盤リサーチコンプレックス推進プログラムの喜井勲ユニットリーダー(共同利用設備構築・利用促進ユニット)、仁科加速器研究センターの羽場宏光チームリーダー(RI応用チーム)が参加し、理研の横断的な取り組みであるエンジニアリング・ネットワークの課題にも採択されています。

GREIは体内に導入した放射性核種を可視化し、複数の核種を同時に3次元的に解析できます。PETなどと比べて検出できるガンマ線のエネルギー範囲が広く、複数の核種を同時検出できるため、これまで難しかった個体レベルでの複数分子の動態解析も可能になります。今回提案した慢性腎疾患の非侵襲イメージングは、ナトリウムイオン(Na+)とカリウムイオン(K+)の動態を検出することで腎臓機能の異常を検知できるため、従来の生検による侵襲性の高い腎臓疾患の診断に置き換わる技術として注目されています。またアルツハイマー型認知症では、神経細胞のナトリウム-カリウムポンプ機能の異常が報告されており、脳での両イオン動態の検出により、症状が現れる以前の超早期診断法としての応用も考えられます。このようにGREIは、さまざまな疾患の診断に展開可能な技術として期待できます。

賞状の様子

賞状を受け取る本村副チームリーダー(左)