広報活動

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2015年6月22日

理化学研究所

これまでのポリゴン編集ソフトの機能刷新・製品化

-共同研究の成果によりユーザインターフェースなどの利便性を向上-

理化学研究所(理研)と日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(UEL)は、2012年から共同で研究を進めてきた「ポリゴン[1]簡略化プログラムPOLYGON EDITOR」を2014年7月に製品化し、UELが販売を開始しました。そして今回、このプログラムの機能を強化した「POLYGONALmeister® Editor(予定価格40万円)」を開発、UELが2015年10月から販売を開始します。これは、理研の「産業界との融合的連携研究制度[2]」における理研社会知創成事業イノベーション推進センター計測情報処理研究チーム(谷本茂樹チームリーダー、横田秀夫副チームリーダー)とUELとの共同研究の成果です。

POLYGONALmeister® Editorは、Windowsソフトに準拠したユーザインタフェースで、ユーザはマニュアルがなくても操作が可能なほか、大容量のポリゴンデータを効率よく表示制御できるよう設計されています。また、高性能で高品質なデータ編集を容易に行うことができオペレータの作業負荷を軽減します。

また、これに先立ちUELはメッシュクリーニング機能[3]に特化した「POLYGONALmeister® Cleaner(予定価格10万円)」を7月より発売し、6月24日~26日に東京ビッグサイトで開催される「設計製造ソリューション展」にて同プログラムを展示します。

なお、簡略化処理の着想は、理研光量子工学研究領域エクストリームフォトニクス研究グループ画像情報処理研究チームの吉澤信上級研究員らの「尾根/谷線抽出の研究[4]」から得ています。

ポリゴン簡略化の例の図

図:POLYGONALmeister® Editorを使用したポリゴン簡略化の例

左がオリジナルデータ、右が簡略化処理後のデータ。ポリゴンのデータサイズを削減するために、ポリゴンメッシュの形をできるだけ変えないようにして、ポリゴン数を減らしている。ポリゴンメッシュが折れている部分は弱く簡略化し、その部分から遠ざかるに従って次第に強く簡略化することができる。(図版提供:日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社)

補足説明

  1. ポリゴン

    三角形や四角形などの多角形を敷き詰めて、物の表面の形を表現するときの各多角形。計測データの表現や3Dプリンターの入力には通常、三角形の集まりが使われる。

  2. 産業界との融合的連携研究制度

    理研社会知創成事業イノベーション推進センターが、産業界との新しい連携の形として2004年度から展開している企業主導を重視した研究制度。(1)企業のニーズに基づいた研究テーマの設定、(2)研究計画の共同作成、(3)企業からのチームリーダーの受け入れ、(4)理研と企業の研究者が参加する時限付きの研究チームの編成、(5)理研の研究設備などの活用、(6)企業と理研の両者で研究予算を負担する、という特徴のもと、企業と理研が一体的に連携研究を実施する。
    詳細:産業界との融合的連携研究制度

  3. メッシュクリーニング機能

    次のようなポリゴンデータの不正箇所を修正します。表裏不整合、Tジャンクション、微小エッジ/微小フェース、鋭三角形、非多様体、フェース間の折れ、非連結部。

  4. 尾根/谷線抽出の研究

    起伏のあるポリゴンメッシュの中から特徴線(山の稜線や谷底の線)を自動的に抽出する研究。

製品に関するお問い合わせ

日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社
アドバンストビジネス営業部 新ビジネス営業所 宮部(みやべ)
Tel:03-4579-7118

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715