1. Home
  2. 研究成果(プレスリリース)
  3. 研究成果(プレスリリース)2023

2023年8月23日

東京大学
理化学研究所
高輝度光科学研究センター

異常な「4価の鉄」の酸化物の謎を解明

-ついに捉えた電子の不足した酸素イオンの存在-

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻の鬼頭 俊介 助教らは、理化学研究所、高輝度光科学研究センター、近畿大学、大阪大学との共同で、ストロンチウム鉄酸化物SrFeO3のリガンドホールの観測に成功しました。通常、酸化物では酸素原子は2価のマイナスイオンとして存在します。一方、銅を含む酸化物高温超伝導体では、酸素周りの電子が、わずかに銅の周りに移動していると言われています。このとき、酸素の周りのどこから電子が移動するのかは解明されていませんでした。

本研究グループは、鉄イオンが4価という異常な状態をとるストロンチウム鉄酸化物SrFeO3に注目し、大型放射光施設SPring-8においてX線回折実験を行いました。その結果、酸素と鉄の間の電子密度が減少していることが明らかになりました。

詳細は東京大学大学院 新領域創成科学研究科のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
お問い合わせフォーム

Top