理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター 渡辺 恭良センター長(大阪市立大学 名誉教授)、大阪市立大学 大学院医学研究科の石井 聡 病院講師、田中 雅彰 講師らの研究グループは、理研ライフサイエンス技術基盤研究センターと共同で、将来の疲労の程度を予測する脳のメカニズムを発見し、このメカニズムが疲労の病態に深く関わっている可能性を明らかにしました。
研究グループは、健康な男性16名を対象に、1時間後の疲労の程度を予測する課題と現時点での疲労の程度を自己評価する課題を実施し、疲労の程度の予測および自己評価に関する脳の活動を脳磁図により測定しました。その結果、右大脳半球の縁上回、背外側前頭前野、前頭極などの脳部位が疲労の予測に関わっていること、さらに、日常疲労の程度が高い人ほど背外側前頭前野がより強く活動していることが明らかになりました。これらの結果は「将来の疲労の程度を予測する脳のメカニズム」と疲労の病態に相関があることを示唆し、疲労のメカニズムの解明や、疲労の慢性化を防ぐ新たな対処法の開発を進める上でも重要な成果であると考えられます。
本研究の成果は、日本時間2016年4月26日(火)18時に英国の科学雑誌サイエンティフィック・リポーツにオンライン掲載されました。
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原論文情報
- DOI : 10.1038/srep25097
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理化学研究所 広報部 報道担当
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