理研コンソーシアム
理化学研究所が、産学官連携により研究所の研究成果の利用促進を図ることを目的に、特定の分野又は課題を設定し、産学官における研究情報等の交換、社会・産業ニーズや技術シーズ等の課題の共有及び課題解決に向けた連携内容の検討等を行う枠組みとして、研究所にコンソーシアムを設置しています。
HPCを活用した自動車次世代CAEコンソーシアム
HPC(High Performance Computing)を活用した自動車用次世代 CAE(Computer Aided Engineering)コンソーシアムは、「富岳」等の次世代HPCにおいて、既存の熱流体や構造解析の大規模シミュレーションソフトウェアのデータ構造やアルゴリズムの最適化、並びに流体・構造統一解法による既存のCAE 技術とは抜本的に異なる新たなシミュレーションフレームワークの構築を行い、産学連携での実証解析により有用性を実証する。具体的には、実験では計測が難しい実走行条件下での性能の予測への適用、さらには多目的最適化や機械学習といったデータ科学との融合による新たなCAE技術の創出を目指す。また、学術界から産業界へのHPC解析技術の伝承を行うことで、次世代の自動車ものづくりのフレームワークを産学官で連携して構築し、迅速に実用化することを目的とします。
燃焼システム用次世代CAEコンソーシアム
燃焼システム用次世代CAEコンソーシアムは、燃焼を扱う様々なシステムの設計や最適操作条件の選定を支援するためのツールとしてのCAEの信頼性、有用性の検証、およびその「富岳」等の高性能コンピュータを利用した高精度化、高速化について検討を行う。また、学術界と産業界の緊密な議論および情報交換を促すことで、次世代の燃焼システムのものづくりのフレームワークを産学で連携して構築し、その迅速な実用化を目指します。