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2021年4月19日

東京工業大学
理化学研究所
科学技術振興機構

オートファジーによるmRNA分解の選択性を発見

-遺伝子発現におけるオートファジーの新たな働き-

東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センターの牧野支保研究員、川俣朋子助教、大隅良典栄誉教授および理化学研究所 開拓研究本部 岩崎RNAシステム生化学研究室の岩崎信太郎主任研究員らの研究グループは、タンパク質の情報を担うメッセンジャーRNA(mRNA)がオートファジーによって選択的に分解されることを明らかにした。

オートファジーは自己の細胞構成成分を分解する機構で、代謝の恒常性維持に貢献している。これまでオートファジーは主にタンパク質の分解機構として理解されてきたが、最近、遺伝情報を担う核酸(RNA)の分解も担うことが明らかになってきた。しかしRNA分解の選択性やその生物学的意義は不明だった。

本研究ではオートファジーによって分解されるmRNAに選択性があることを発見した。また分解されやすいmRNAは、mRNAの情報をタンパク質に変換するリボソームとの結合をオートファジー誘導後に維持していることが明らかとなった。本研究によりオートファジーがリボソームと結合したmRNAを選択的に分解することで、遺伝子の発現に関わるという新たな現象を発見した。

詳細は東京工業大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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