理研セミナー: 原子核反応三次元カメラと中性子ビーム実験への応用
原子核の構造やその応答を調べるための手法の一つに原子核同士をぶつけて、調べたい原子核を励起し、反応確率やその角度分布を測定する方法があります。このような手法を理研RIBFにおける不安定核実験に応用した場合、光の速さの数%程度という原子核実験では遅い部類の原子核を測定することが求められます。この要求に答えるために編み出されたのが原子核反応三次元カメラの役割を果たすガスアクティブ標的です。
我々はとくに理研RIBFで得られる毎秒100万個の重イオンビームを照射しても安定的に動くアクティブ標的CATを開発し、原子核散乱実験を行っています。近年、この装置を応用した同じく光の速さの数%程度の中性子ビームのエネルギー測定手法開発を進めており、昨年度初めて、理化学研究所中性子ビーム技術開発チームとともにRANS-II施設のビームエネルギーの測定に成功しました。
本公演では、アクティブ標的の構造・性能と最近の成果を紹介するとともに、中性子ビームエネルギー測定の詳細とさらなる応用の可能性について議論したいと思います。
開催日 | 2021年4月22(木) |
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時間 | 13:00-15:30 |
対象 | 研究者 |
開催形式 | オンライン開催 |
言語 | 日本語 |
お申込み・視聴方法 | 詳細および参加申込は原子核反応三次元カメラと中性子ビーム実験への応用ポスターをご覧ください。 |
主催 | 中性子ビーム技術開発チーム |
お問い合わせ | 中性子ビーム技術開発チーム Tel: 048-467-9371 |